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2021-06

ミュシャとアメリカ&ミュシャの教室

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今回も隣町のアルフォンス・ミュシャ館に行ってまいりました。
先月末から始まった新しい企画展のテーマは、「ミュシャとアメリカ」。

ミュシャといえば、パリの売れっ子デザイナーのイメージが強く、
実際その通りであったため、パリ在住時は超多忙。
つまり、ひっきりなしにやってくる仕事の依頼をこなすのに日々精いっぱいで、
とても自分自身のための創作活動に割く時間が取れなかったのです。
ですので、新しいテーマの作品に挑みたいと思っていた彼にとっては、痛しかゆし!
そんな折、とある友人の勧めで渡米することとなり、
それが後の彼の作家人生を大きく左右することとなりました。

つまり、新天地で交友を広げつつ、新しい作品作りのための協力者を募り、
構想をじっくり練りつつ、新たな大作づくりに取り組むことができるようになったのです。
それが後期の代表作「スラヴ叙事詩」ですので、
そういう意味でも、この渡米は大きな意味を持つのですね。

さて、全体の大きな流れはこんな感じですが、
渡米したとはいえ、やはり仕事をせねば生活も芸術活動もできないので、
アメリカにおいても各種の仕事そせねばなりません。
もちろんこの頃のミュシャは世界的に有名なデザイナーとなってはいたのですが、
新たな作品製作のための協力者を募るためには、
まず自身の名をより広める必要もあり、以前のデザイン中心のものとは少し違い、
個人の肖像画を多く描き、また雑誌の表紙なども幅広く手がけました。
ですので、この時期の作品には油彩が多く、
見慣れたあのデザイン、
つまりあの太い輪郭線と窓枠様模様で人物の一瞬の動きを切り取り、
そして画面に固定したような作品ではなく、
物語のワンシーンンのような、空間的にも、時系列的にも前後を感じさせるよな、
そういうドラマを感じるテーマを、油彩ゆえの重厚なタッチで仕上げた存在感のある作品が多くみられます。
とはいえ、やはりどの作品においても、淡い色使いによる幻想的な雰囲気があるので、
そこはやはりミュシャであるなと感じます。

これらは普段あまりスポットの当たらない作品群なため、
そういう意味でも今回の展示は結構見どころあり。
また、完成品のみならず、それにかかわる習作や下絵なども展示されており、
それらを見比べれるのも非常に嬉しい。
(とはいえ、個人的に一番惹かれたのが、筆と墨で描かれた「ボスニアヘルツェゴビナ館の装飾画」の習作であったから、
私の好みはやはりシンプルでフラットな作品なのだなと再確認しました。)

そううわけで、
ミュシャってあれでしょう?
奇麗な女の人が、丸い枠でお花持って佇んでる。」

と、そういう方々にこそ見てほしい展示であるなと思います。

確かにそれがミュシャだけど、これもミュシャなんですよね。

DSCN2401.jpg


さていつもならこれで終わりなんですが、
今回は別階のテーマ展示「ミュシャの教室」
これがかなり良かった!

実は彼は美術学校で教鞭をふるってもいたので、
その際に使用したテキストや彼が作成し発刊したたデザイン集(『装飾資料集』『装飾人物集』)の展示が中心。
ですが、面白かったのは、その展示仏そのものよりも、
要所要所に張り出されてあった教師ミュシャの生徒たちへの言葉の数々。

何気に読みだしたものの…

う~ん、すごい!
この人は、びしっと一本筋の通った芸術家であり、
しかも本当にまじめで、熱心な教育者でもあったのだな。

だからそのあまりのすばらしさ(面白さ)に、
その後は展示物ではなく、その言葉の数々を読むのに夢中。

だから、退館時、
「画集だけではなく、こういう言行録のようなもの出版されませんかね?」
とリクエストしてしまいました。

本当は、その内容のいくつかをここに書きたいのだけれども、
撮影禁止であったし、当然暗記してくることもできなかったため、
気になった方はぜひ訪れてご指針でご確認を♪

てなわけで、今回も大満足♪

ヽ(^∀^)ノ


**追記**

上記のミュシャの言葉の数々について少し補足。

いろいろあったのですが、全体的に印象的だったのは次のようなこと。
もちろん知識や技術を伝えてはいるのですが、
れよりもむしろ、自分自身で何かを見つけ出し、
それを(自身にとって)価値あるものに育て上げ、磨き上げることの大切さ、
そういうことを繰り返し述べていたこと。

そこには自分(ミュシャ)の真似でなく、自分を越えてほしいという教育者の面と、
芸術のさらに広がるその先を見せてほしいという、
そういう芸術家の面が見えていたような気がしましたから。

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