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2021-04

M-1942の分解整備 ~M-194改①~

今回も修理依頼のストーブが届きました。
併せてに大なんですが、まずはそのうちの一つを。

DSCN2171.jpg

うんうん、見慣れた米軍用のM-1942だな

と、思いきや…

DSCN2169.jpg
なんだ?!このタンク!

こんなどっしりした安産型のタンクは見たことがない!
でもこいつの前モデルのM-1940でも、派生モデルでこのようなものがあったし…

IMG_3460.jpg
コールマン(Coleman) 521

そう思いよくチェックしてみるも…

DSCN2176.jpg
このリリースバルブ付きのフィラーキャップはケロシン用のものだから、
このガソリン用のM-1942とは合わないし、

DSCN2177.jpg
器用に加工されたポンプロッドのストッパーは自家製で、
その奥にあるNRVはGIストーブに共通のチェックバルブではなく、
ヨーロッパで古くから使われるマイナスねじのNRV.。

ということで、これは恐らく私のようなストーブ好きが、
手持のパーツを組み合わせて作ったオリジナルであると思います。
でも、そうしたくなる気持ちよく分かるぞ~!
だって、そういうのって凄く楽しくて、私も過去にいくつか作っておりますから。
これとかこれとか…)

さて、そういうわけでこれの正体も判明したことから早速整備に入っていきたいと思います。
で、せっかくなのでM-1942の分解方法について軽く触れたいと思います。
というのも、この機種の情報は意外に少なく、私も当初試行錯誤しつつ作業しておりましたから。

1・タンクとバーナーアッセンブリの分離
DSCN2180_20201121163730ee8.jpg
①基部の歯車状のロックリングをポンチで緩める。
②ヘッドを外し、ヴァポライザー基部を緩めておく。
③コントロールハンドルを外しスタフィングボックスを取り去りスピンドルを抜き取る。
なおスピンドルが固着し抜きにくい場合は以下の要領で。

DSCN2183.jpg
・スピンドルが空回りするまで完全に緩める。
・スタフィングボックスを装着し手で締めこめるまで締めこむ。
・スタフィングボックスとの間に適当な厚みのナットなどを挟んでハンドルを装着。
・スタフィングボックスをゆっくりと緩めていく。

こうするとスタフィングボックスに押される形でスピンドルが抜けてきます。
(もちろん事前にトーチで炙ると寄り抜きやすい)

スタフィングボックスのみを再装着し、そこに9/16のソケットをはめ込む。
⑤エクステンションバーなどでテコの力でバーナーアッセンブリを緩める。
(この際事前にタンクとの接合部をトーチで炙り接着剤を焼いておくこと。)
⑥タンクから抜き取る前に、ヴァポライザーを外し、クリーニングニードルを抜き取る。
(ゴトクからバーナーアッセンブリを抜き取るのにつっかえて邪魔になるのです)

DSCN2188.jpg
これにて抜き取り完了

2・バーナーアッセンブリの分解

①スタフィングボックスを再装着し、そこで固定しニードル操作レバーを分解する。
DSCN2194.jpg
*ここは一旦分解すると圧漏れしやすい箇所ですので、
正常に動作している場合は手を出さない方が賢明です。
今回は汚れがひどくエアを吹くと圧漏れがったのでばらしております。

1942のバーナーアセンブリはレンチをかけれる部分全てにネジが切ってあるので、
固定する場合はこのように常にスタフィングボックスを利用します。


そうせずに固定すると、このようにねじ部分を痛め、最悪使い物にならなくなります。

DSCN2199.jpg
これは恐らく前オーナーのうっかりミス。
でも根本付近なので大きな影響はなし。

②ヴァポライザーからニップルを抜き取り内部のストレナーを抜き取る。
なおストレナーが固着し出てこない場合は以下の要領で。

DSCN2201.jpg
・ストレナーに潤滑剤などを吹き付け軽く炙る。
・そののち、ポンチや竹串など、ニップル側から押し出す。

DSCN2203_2020112116391590f.jpg
これでも無理な場合は、穴径よりちょい大きめのドリルで軽く揉むと大抵抜けます。
(少しダメージを受けますが、まあ問題ない程度)

これで、バーナーアセンブリの分解が完了です。
DSCN2210.jpg

なお今回、ニードルレバー基部のグラファイトガスケットが生きていたのと、
汚れがほとんどなかったので分解しませんでしたが、
この部分は、グラファイ押さえをプライヤーで外し、レバーを引き抜き分解します。

さてこうなれば後は組付けだけなのですが、
ここでもいくつかのポイントがあるのでそれらを簡単に。

・ストレナー・ヴァポライザーの装着

一旦広げ清掃したストレナーはきつく細く巻かないとヴァポライザーに挿入できません。
ですが、あまりきつく巻きすぎると今度はニードルが内部を通りません。
ですので巻く際は、ニードルを芯にする感じできつく巻き付けてゆきます。

DSCN2212_202011231519274bc.jpg
この際先端のニードルを折ったり曲げたりしないようによく注意。

ヴァポライザーはニップルを取り外した状態でにしておく。
事前に潤滑剤をスプレーしたストレナーを右回しでゆっくり押し込む。

DSCN2214.jpg
どうしても太すぎて挿入できない場合はストレナーを1~2センチほどカット。

ヴァポライザーにニップルを取り付ける。
ニードルを軽く押しニップルから出てくるか確認。
出てこない場合は無理せずニップルの詰まりや、ニードルの曲がりをチェック。
(この時無理に押し込んだり確認せず組み込むとニードルが折れます)

アッセンにニードルを組み込み、基部にカラーを組む。

DSCN2219.jpg
この時カラーの方向を間違わぬよう。
(凸面が上です)

*時折このカラーとヴァポの接合面が摩耗しているものが見受けられます。
この場合使用時ここからガス漏れを起こすので、
コンパウンドですり合わせたり、ガスケットを作成するなど対策が必要です。

なお、組付けにおいても、固定には分解時同様スタフィングボックスを利用します。

DSCN2215_20201123151930e5f.jpg
むき出しのアッセンは曲がりやすいパーツがあるので作業は細心の注意で

スピンドルを装着する前にゴトクに挿入。

DSCN2220.jpg
スタフィングボックスは取り外さないとつかえてゴトクに入りません!


というわけで、これで一応バーナーアッセンブリの整備が完了しましたので、
後はタンクへの組付けだけなのですが…

DSCN2222.jpg
タンクは中をのぞくとかなりの錆び方!

DSCN2223.jpg
フィラーパッキンは柔らかい石

というわけで、組付け前にタンクの整備をせねばなりませんので
まだもう少し長くなります。
ですのでこの続きは次回 「マイナスねじのNRVの取り外し ~M-194改~」 に続く。


*********************************

ちなみにこのM-1942のバーナーユニットは大変良くできており、
風が強く非常に寒いときでも、このように力強い火力をキープします。

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