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ひす日記BBS

日々の出来事や、連絡事項

2021-04

楽しいピクニック♪ ~Monitor Picnic Stove~

この渋い色合いの小さなストーブは以前ご紹介のモニター・ピクニック
1940~50年代ごろのイギリス製の小さなケロシン(灯油)ストーブです。

DSCN5106.jpg

とはいえ、これはまた別の個体で、今からこれをよみがえらせようという魂胆。
そういうわけで、まずは分解から。
この時代のイギリス製品は質実剛健で素材もよいから固着していても安心して作業にかかれます。
とても70年以上前のものとは思えないほど♪
とはいえ、やはり全体的に錆びと汚れがまんべんなくくこんな感じ。

DSCN5118.jpg

さて、まずはこびりついた油分を洗い落として、それからきれいに磨き上げようか。
また、皮カップ、パッキン類等の消耗品はすべて寿命が来ているので、
新しい部品と交換しよう。

ちなみに風防とゴトクを兼ねたアルミ製ケースはこんな感じ。

DSCN5109.jpg

外観は全体的に白く艶をなくし変色しており大きな傷や凹みもない。
内部はさびと煤と、そっして蜘蛛の巣がびっしりだったけど、磨けば何とかなりそう。

そういうわけで、まずは本体の油分落とし。
カーボンクリーナーをいつもの炊飯器に注ぎ込み、
そこでじっくり煮ること一昼夜。

DSCN5124.jpg

これでコッテコテ&カッチカチにこびりついた油汚れやガスケットのカスが、
驚くほど柔らかく落ちやすくなります。
ですから流水でブラシを使い全体を洗い流すとかなりすっきり!

そののち、塩酸(サンポール)で表面の汚れを落とし、重曹で中和。
そののち、ブラシ→バフと順番に磨き上げていきますと…

DSCN5205.jpg
ほら!こんなにピカピカ♪

こんなにきれいになると、うれしくなってつい手に取り眺めてしまう。

DSCN5160.jpg
裏側もピカピカ!

DSCN5159.jpg

「PARAFFIN ONLY (灯油専用)」の文字が刻印されたこのタンクは、
小型ケロシンストーブの代表であるプリムス96よりもまだ一回りも小さく、
タンク単体なら、余裕でコートのポケットの収まるサイズ。

CIMG8451_20150320151341145.jpg
左から、モニターピクニック、プリムス96、オプティマス00

その後よく乾燥させ、新しいパッキン、ガスケット、皮カップを装着し組み上げたのち、
いつものように圧漏れチェックをし、異常なしを確認♪
で、こうなると最後のチェックは試験燃焼。

DSCN5253.jpg
おお!勢いある良い青火だ!

というわけで、本体が無事復活したので、放置していたケースもしこしこ磨きます。

DSCN5236.jpg
うん、こんなもんか♪

ピカピカとはいきませんが、鈍い光方でなかなか趣がある。
これはこれで良し!

DSCN5227.jpg
これにて無事完成!

で、ついでなんで…

DSCN5436.jpg

携行用のコルク製キャップとニップル掃除用のプリッカーを作ってみました。
キャップの穴のの黒いのは耐油ゴム。
ニップル径は通常のケロニップルより細いので、細め(0.2)のプリッカーにしました。

DSCN5434.jpg
これで移動時も安心!



ところでみなさん、ピクニックハイキングの違いをご存知?
どちらも、野外に出て楽しく歩き回るイメージですが、その目的が大きく異なります。
ピクニックの目的は「屋外で楽しく食事をとること。」
一方ハイキングの目的は「テクテク野外を歩き回ること。」
だから、食事をとらない場合はピクニックとは言わないし、

ただ、この場合の食事とは現地で調理をする大層なものではなく、
お弁当など、そういうすでに調理されすぐに食べれるものを指すので、
バーベキューなどはピクニックの範疇には入りません。
(その場合はキャンプ若しくはデイキャンプ)

ですから、ピクニックの場合は目的地そのものが屋外・野外であれば、
移動手段は徒歩でなく車などでもよいわけなので、
ハイキングや登山のように、荷物の小型化軽量化にシビアになる必要はありません。
ですから携行すべきストーブなども、お茶を沸かしたりする程度の能力があり、
ある程度小型であれば使いやすいほど良い。

そういうことを考えたうえで、この「ピクニック」を眺めると、
なるほど、まさにピクニックにうってつけのストーブだなとそう思えます。

バックパックにはやや大きめのケースですが、
おかげでふそこそこ大きめの夜間も安定して乗せることができる。
しかも、たを開ければ即使用でき、他に何も用意せずともOK!

なるほど、上手いネーミングですよね♪


さて、そういうわけで、仕上がったこいつ。
DSCN5228.jpg

しばし手元に置こうか、それとも出品してしまおうか…



*動画*

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コメント

1も2もなくサンポール

こんにちは。

機械系製造業リーマン故、とても興味深く拝見させて頂きました。
ひすさんの個体と比べ私のは各部が肉抜きされているので後期の物なのでしょうね、元々はこんなに贅沢でしっかりした造りなのですね。後期のいいところはポンプキャップの外ネジ化くらいかなぁ。
にしても サンポールはやっぱ強力ですねぇ、ピカピカ!

モニターピクニック、元になっている96からかなり素早い立ち上がりを狙った改良がなされていると感じます。一回り細く容積が小さいヴァポライザー、表面積が広く大容量なスピリットカップ、プレヒートの熱を効果的に拾うであろうヴァポライザーキャップのネジ山と絶妙な位置にそれを感じます。
イギリス人の 速やか且つ上品華麗に紅茶の湯を沸かす事にかける執念を感じます。
でも、私が沸かすのはカップ麺の為の湯です、日本人だもの。

Re: 1も2もなくサンポール

まいどです!
なるほど!そういうお仕事で♪
だから旋盤などの金属加工がお手のものなんですね!
しかもきっと、職場にはその他の加工機械もいろいろと…
う~ん!うらやましい!

さてさて、後期型のピクニク?!
ななるほどそうか…
いやね、実は私は今手元に4台のピクニックがあるんですが、
うち一台がポンプキャップが外ねじなのに、
本体が内ねじで無理やり組み付けているのがあるんです。
だから、てっきり他機種の流用と思ってたのですが、
径も長さもぴったりなんで、「うまい具合に合うものがあったもんだ…」とそう思っていたのです。
そうか、これもしかしたら前期型のポンプを紛失した際に、
後期型のパーツしか入手できなくて仕方なく組み合わせたのかな?
というわけで、私はまだ後期型を見たことがないのです。
よろしければまた画像をはいけできませんか?
(*^人^*)

で、このストーブ本当によくできてますよね。
30年代ごろのピクニックの前モデル「CABINET №1」ですでにこの形が出来上がっており、
今でも手早く火を噴けるのには感心しているのですよ。
http://hisuaki.blog31.fc2.com/blog-entry-3131.html
やっぱ、当時の英国は世界の工場だったんですね♪

で、私は普段は紅茶でなくコーヒですが、
寒くなると店番時に鍋焼きうどんなども♪
日本人だもの。
(=^^=)ゞ

わすれてた!

そう、サンポール最強!ヽ(^∀^)ノ

でも、洗剤成分(界面活性剤)が入っているんで、
ゴム手袋をしているとうっかり滑らせてしまうことがあるのがたまにきず。
以前100均売っていた無色のトイレ洗剤は、もろの塩酸だけだったので便利だったんですが最近見かけません。

Re:Re:1も2もなくサンポール

遅くなってすみません、夜勤なもので。

休日のカップ麺用湯沸かしとして大活躍中なのと B型の持ち主が頑張り過ぎない主義なので煤けているのですが、モニターピクニック後期仕様の画像をお送りします。

【箱】
https://i.imgur.com/RFDoHeO.jpg
特に変わった所はありません。

【開けたところ】
https://i.imgur.com/ZkIh6PP.jpg
真鍮プレス品のスプレッダーが目を引く程度です。キャップ欠品カナシス、そのうち作ります。

【チューリップ】
https://i.imgur.com/8eU2AzD.jpg
https://i.imgur.com/gIo0Tgc.jpg
プレスのスプレッダーとテーパー部の嵌合調整に入れたと思われるスリットが特徴です。スリットはオリジナルなのか不明ですが、これが正規ならスプレッダーと合わせてコストダウン目的ですね。適当にテーパーをつけておいて実際にヴァポに付けてカシメて角度を微調整したのだと思います、角度不良品を無くせます。

「でも、どう調整してもヴァポに張り付くんです・・・」

愛嬌です。
チューリップ外縁部に特許番号入り。

【ヴァポライザー】
https://i.imgur.com/2sFCA6z.jpg
恐らくキャップ用ネジ山の数が少なくなっています、だとすればここもコストダウン。
付属のオリジナルと思しきプリッカーの針はノギス読みで0.25mmですので、穴径は0.30mmといったところでしょうか。
燃調はちょっと濃いめ。

【タンク本体】
https://i.imgur.com/9XrpmH5.jpg
https://i.imgur.com/7HXw3Ev.jpg
https://i.imgur.com/7HXw3Ev.jpg
ヴァポ取付部の肉厚が一回り薄いと思います。
側面のパラフィンオンリーの書体も異なります。
あと、恐らくフューエルキャップ取付部の高さとネジ山の数も違う。
表面にそばかす状に残るのは劣化したクリアラッカーと見受けます、持ち主の気分で今は残しています。
手持ちのオプティマス96と比較してタンクへの熱伝導が左程でもない印象を受けます。色味もピクニックの方が深く、磨いた部分の光沢の出方も違う気がするので真鍮素材が違うのだと思います。英国といえば戦艦建造で名を馳せた国ですので、金属素材のノウハウが豊富なのかなと思います。

【ポンプ部】
https://i.imgur.com/5DXrIAq.jpg
https://i.imgur.com/J3vPvDk.jpg
最大の特徴である外ネジです。緑青が・・・掃除しないと・・・。
カップがゴム製ですが、これがオリジナルかは不明です。

【フューエルキャップ&圧力調整ニードル】
https://i.imgur.com/S6EwRv1.jpg
キャップの平目ローレットがズレているのが愛嬌です。この部品のローレットだけが綾目じゃなく平目なのが謎。
ニードルの頭が薄くなっていると思います、これもコストダウンでしょう。

こんな感じです。
この個体、恐らく出荷時からタンク側のフューエルキャップパッキン当たり面に駄肉があり、ニードルネジ山のガス逃がし通路も勢い余ったのかテーパー部までがっつり入ってしまって常に内圧がリークしているという代物でした。それでもそこそこの勢いで燃焼していたので、恐らく元の持ち主は最後まで「こういうもんだ」だったんじゃないかと思います。
当たり面はやすりで、ニードルはキャップ側と合わせてテーパー部をB型的な目検討で再切削&摺り合わせをして修正しています。

工作環境の事

いわゆる大手製造業なので ライン組み込みの専用機ばかりで汎用の工作機械が無いのが趣味人にはイタイところです。
こりゃ自分で工作機械を持つしかないと いきなり中華製のCNCフライスに手を出し立ち上げに成功するも、「CADとかNCプログラムとかメンドクセ」という極めてB型な性格と普段の仕事でのシビアな精度管理の反動から CNCを片付けて中古のアナログ卓上旋盤を入手しロクに寸法も測らず直感に頼って作るという まるでフィリピンかキューバの下町的なとこまで退化しています。
そんな製作実態ゆえ、目下の悩みは「複製したい時に再現出来ない」というものだったりします、我ながら残念ヒューマンですw

肩の力抜きまくりのマイペースで楽しんでいます。

Re: Re:Re:1も2もなくサンポール

あ~!
こんなない早速どうもありがとうございます。
おまけに大きな写真がたくさんで、非常に分かりやすい!
早速保存し、じっくり拝見させていただきました。

しかし、なるほど、なるほど~~!
見比べると本当に違いがたくさんありますね。
分かりやすいヘッドやポンプ部のみならず、タンクに肉厚やフィラー部の高さなどまでも…

しかし、どの部分も其の目的がコストカットにあるように思われるのがやはり致し方ないといったところしょうか。
恐らくは1960年代前後のものでしょうから、あちらではいよいよこの手の業界が衰退を始める時期ですものね。

それにしても、こうしてきちんと見て、理解して、そして分析して、対応する。
このあたりがさすがさすが!
職業柄とかいうのもあるのでしょうが、ここはやはり性格なんでしょうね。
(B型が影響しているかどうかはわかりませんが♪)
またフライス盤からの卓上旋盤の下りなんか、思わずわははは!

そうそう、実は私も思い立ったらデータを取る前にかかっちゃうから、
のちの同じパーツが必要になった際、
「しまった!キッチリ採寸しておけばよかった!」
となることがよくあります。
まさに、「複製したい時に再現出来ない」てなことに!

分かっちゃいるんですけどね~。

(=^^=)ゞ

Re:Re: Re:Re:1も2もなくサンポール

大概ワンオフ物だし 寸法もギリギリまで追い込む物でもないし 試しに作ってダメならやり直し って思うと、ざっくり作って細かいとこは現物合わせした方が勝負が早いですからねぇ。
イカンとは思っちゃいるんですけどね(笑)

違いが目について それがコストダウンと分かるのは完全に職業病だと思います。
今回の お互いが所有するピクニックの違いはとても興味深かったです。^^

Re: Re:Re: Re:Re:1も2もなくサンポール

そうなんですよね~。
気がはやる!はやる!
でも面白いもので、そうして作った最初のものは、
その採寸し、きっちり作ったものよりなんかよさげな気がするんです。
見た目とかではなくなんか「みっちり、しっかり」中身がギュッとあるような感じ。
毎回不思議な感じですが、昔からそう感じます。

今回は本当に興味深く、疑問もとけた気がするのでうれしかったです。
またいつでも遊びにいらしてくださいね。
(*^人^*)

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