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ひす日記BBS

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2020-08

地衣類 ~共生という生き方 その2~

さて、前回からの続きです。

コケ(蘚苔類)によく似ているもの、植物ではなく菌類である地衣類。
ですが、それらは葉緑体を持たないにも関わらず、光合成で養分を得ている!
そのわけは…?

と、いうところからですが、もったいぶらずに答えを言うと、
それは、体内に光合成をすることができる藻類を住まわせているから
なのです。
だから外見からはわかりませんが断面などを顕微鏡で見てみると、
菌の本体(菌糸)の中に閉じ込められた藻類の姿が確認できます。
つまり、言い換えると藻類はすっぽりそのまま菌糸の中で保護されており、
多少の乾燥などにも耐えうることができる良い環境にあると言えますから、
藻類は菌に守られ、菌は藻類から養分を得てと、
まるで大家さんと店子のような関係なので、
前回お話ししたマメ科の植物と根粒菌の関係と同じく共生関係であると言えます。

実はこのような関係はほかの生き物の体の中では大昔にあり、
今ではその取り込んだ別の生き物が、
そのまんまその生き物の体、つまり細胞の一部として存在していたりもします。
わかりやすいのは、まさに葉緑体で、
もともとは葉緑体を持つシアノバクテリアを取り込んだプランクトンが、
それ自体を体の一部として細胞内に取り込み進化したのが今の植物全般ですし、
私たちの体の中でも最も重要なエネルギーを生産する化学反応(クエン酸回路)において、
最も重要な働きをするミトコンドリアも、本来は全く別の原生生物だったといわれております。

ただ、それらの関係と、地衣と菌の共生の違いは、
前者はもう分かつことができない存在ですが、
後者は、時と場合によっては分離可能な状態にあるということ。

つまり、菌と藻類のどちらかの都合で相手が不要な場合は、
それぞれ単独で生きていけるということなんです。
例えば水分が十分ある場所なら、藻類は単体で増えていけるし、
養分が豊富ならば、菌は藻類の助けをなしに生きていける。
ですが、そうれはなくお互いが生きづらい環境においてはじめて、
菌が藻類を取り込み、地衣類となるのです。
ですから、地衣類というのは実は生き物の呼び名ではなく、
特定の菌がある環境で生きていくための状態を指すのです。

そしてそのように藻類を取り込むことを「地衣化」と呼びます。

だから言い換えれば、同じ菌でも場所によっては「地衣化」したりしなかったりしますし、
地衣化したのちも、状況次第で、藻類が中からはみ出てくる場合もあります。

この辺の関係が、同じ共生とはいえ、
マメ科植物と根粒菌のように一蓮托生でなく、
なんだかドライで今風の賃貸関係のようで面白いなと感じるのです。
(マメ科のほうなど、もはや互いに分かちようがないですから。)

そんなんことを知った時、
「こいつはなんて面白い生き物なんだ!」
と私はずっぽりはまってしまったのです。


また、実はこいつの仲間は、
いつどこでもたいていの場所で見かけることができるので、
観察するにも場所を選ばず楽しいってこともハマった理由の一つなんです。



例えばこんな場所…


DSCN0473.jpg
「発見しました!」

チップさんが見つけたのは黄色の丸の中。
そこをよく見ると…

IMG_2599_20180926115543a22.jpg
ダイダイゴケ

名前通り小さな小さなダイダイがたくさん並んだように見えますでしょ?

こんな感じで石壁や岩にも普通にくっついております。
ほら、よく古い記念碑や墓石など、不思議な模様なものが浮かび上がってくるでしょう?
あれなんかがほとんど地衣の類。

実は地衣は厳しい環境下でも生きていける代わりに、
成長速度が非常に遅い!
だから、古木や古い石などでは大きく目立つものがよくあるのです。

たとえば手近なとこだと…

DSCN0484.jpg
そうそう、こういうの♪

DSCN0485.jpg
「あるかな?あるかな~?」


DSCN0487.jpg
あった~!

これもおそらく前回紹介のレプラゴケの仲間。
前述のように、菌糸で藻類を取り囲んでいるので、
植物の葉のように鮮やかな緑色になることは少なく、
多くの場合は、白みがかった薄緑や、褐色、黄色などのような色目になります。

また、いくら乾燥に強いとはいえ、
やはり湿度の多い場所のほうが生きやすいので、
日当たりがよく水場に近い場所を好むのでそういう場所を見てみると、

DSCN0492.jpg
「ここかな~?」


ビンゴ!

DSCN0491.jpg
これもダイダイゴケですね。

こんな感じで、街中でもいくつも見つけることができます。


こんな感じで、散歩の道すがらあちこち眺めてニヤニヤしてるのですが、
いかんせん、ここで大きな問題が一つ!

老眼でよく見えない!

なんせ、目立つとはいえ相手は小さな菌類。
現場ではルーペでもない限りはっきり見れないから、
こうして撮影し、あとで画像を拡大してみてみないとよくわからない。

(=^^=)ゞ


*このシリーズまだちょいちょい続きます。
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コメント

Re:Re: Re: Re: Re:Re: 地衣類

ほ~なるほど~ 自分は地衣類に関しては何の知識もなく興味も無いのですが、そうですか、そのきっかけは?

粘菌なども?(熊楠)

Re: Re:Re: Re: Re: Re:Re: 地衣類

いえいえ、実は私もまだまだ勉強中で知らないことばかりなんですよ。
で、これが好きになったきっかけは、
もうずいぶん昔(20年ほど前?)古本屋さんで買った「原色日本菌類図鑑」がきっかけで、
その本の後ろのほうに地衣類があったのですよ。
で、そいつらって身近な場所から高山と、いたるところにあるでしょう?
しかも、全く栄養のなさそうな場所に!
「なんでそんなことできるの?」というのが最初にはまったきっかけですね。

粘菌も興味はありますが、近所であまり見ることができないので、
いまいちのめりこむことなく住んでおります。
ですが若いころ、山の朽ちた木の看板に、
それらの子実体(キノコのようなもの)が、一斉に立ち上がってる姿を見たときは、
全身寒ぶいぼ(鳥肌)が立ちぞわっとしてしまいました。
(=^^=)ゞ

うじゃらっこい!

全身寒ぶいぼ(鳥肌)が立ちぞわっとしてしまいました。 

それそれよくわかります。自分は子どものころ肉の食いすぎで晩御飯のおかずのハムをつまみぐいしただけで体中に蕁麻疹(携帯している医師の処方の錠剤ですぐおさまる)。そういう背景があるのですが小さくおびただしく整然と並んでいるもの例えば蜂の巣、実物ではなく写真を見ただけで蕁麻疹。

小さくおびただしい状態のものを静岡弁で、うじゃらっこいと言います。蕁麻疹こそでませんが、今でもうじゃらっこいものは苦手です。(太古の人間はうじゃらっこいものにひどいめにあったんじゃないか?その記憶が.....)

Re: うじゃらっこい!

うじゃらっこい?!
へ~、意味は分からずとも、なんだか、不快に感じるという気持ちは伝わるのが面白いですね。
日本語ってやっぱどこかd絵感覚を許攸してるんですね。

さて、あの小さなものがいっぱいの気持ち悪さ!
誰でもやはりあるようで、近所に住む先輩は、
「エノキとかしめじとかの小さいのがいっぱいあるのを見るともうあかん!」
またある友人は、
「最近増えたLEDの信号(粒粒が光る)が怖くて見れない!」
といいます。
私はさほどひどくはないですが、子供のころ持っていた動物図鑑の、
オットセイのハーレムの写真が怖かった!
かなり引きで撮影しているのd絵一等一頭が小さく写っていて、
それが全部動くと想像すると…


でも、そういうのって、なぜか何度も見返したくなるんですよ。
くさいにおいをかぎたくなるのによく似てます。
(=^^=)ゞ

Re: Re: うじゃらっこい!

いやいやうじゃらっこいものは2度と見たくないですね~。

自分、はずかしい話ですが、自宅の裏、日テレの生田スタジオや、よみうりランドの先までくねくねの山坂道があります。若い頃の大型バイクのつもりで125ccのスクーターで80kmでとばしていてこけました。 

その後、市の検診レントゲンで分かったのですが医師が肋骨が何本かおれて直ったあとがありますが、こちらは筋肉痛と思っていたのでそんなことはないと、しかし後であれかと思いました。肋骨や鎖骨なんかはすぐおれて治るもの(複雑骨折は別)

しかし右くるぶしの広範囲にわたる皮膚のはがれ、はがすときのことを考えワセリンをティシュに付けガムテープでぺったり。2、3日してはがしたら、なんと表現は難しいが生ごみの腐った匂いというか今まで嗅いだことのない悪臭、人体の内部は基本的に無菌、しかし表面はばい菌だらけ(人体にいくらでもある黄色ブドウ球菌やらの匂いと違うんです。これらの匂いは、めくそはなくそのにおい)。危険な匂いで放置すれば体が腐敗して蛆虫がわいてくるような、足首切断(最良、化膿したまま傷口がふさがれば手術)の危険がある。これはやばいと思い、たしかテラマイシン軟膏、2種類の抗生物質の軟膏ドラッグストアーで買いガムテープで固定、翌朝は見事無臭!(抗生物質の飲み薬は医師の処方が必要だが)
食肉の抗生物質の薬害、あれは嘘ですね。

Re: Re: Re: うじゃらっこい!

うひゃ~!
自分自身の体が、生きながらも別のものになっていく恐怖!
想像するだにぞっとします。
そこまでひどくないものの、
私は足の親指の巻き爪から、ひょうそ(↓)になって、指先が真っ黄色に変色しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%82%87%E3%81%86%E7%96%BD
痛みに耐えかねお医者さんに行った際、無造作に挟で切開され脂汗とともに、
指先から大量の黄色い膿が!

今思い出してもゾゾゾゾ…

結局巻き爪の原因は、会わない登山靴をずっとはいていたとのことで、
当時は矯正手段がなかったため手術をすることになりました。

臆病でしょう~

え!?麻酔もかけずに?恐ろしい!
そちらのほうが恐ろしいですよ。特に手の指の先など絶対にさわらせたくない恐怖。歯医者>外科>内科この順番で恐怖ですね。もう歯医者に至ってはは自分にとってほとんど拷問、歯を磨きまくっています。それと口の中が不潔だと菌が体の中に入ってしまう(気分転換の意味もあり)なので一応豚軟骨ばりばりやってます。今まではなかったのに自分も巻き爪気味になってきたのですが爪きりで切れます。やはり靴かな~。自分爪切りも冷や汗物。臆病でしょう~。でもしょうがない。(涙)

Re: 臆病でしょう~

そうそう、麻酔なし!
なんか、普通に挟みを出されて、「さあ、切ろうか♪」って。
だから、「え?うそうそ?」とか思っているうちに、
ぶちっ!
一瞬遅れて油汗がどばっ!
ああああああ・・・・

歯磨きは私も念入りなんですが、
どうしても磨き残しがあるんで、過去の治療が古くなってやり替え時期なんで、
も去年から歯医者さんに通っております。
開き直ると、むしろ通っている間は、磨き残しも気に神経質にならずにおれて気が楽です。
(=^^=)ゞ


巻き爪は、今は良い矯正法があるので、軽度のうちに一度形成外科にどうぞ!

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