君の名は? ~RADIUS №21~
久々登場…
と思ったら、実は今まで一度も記事にしていなかったのに気づきびっくり!

RADIUS№21
いや~、過去にもう10台ほどレストアし、送り出したりしていたので、
てっきりここにも書いているものだとばかり思っておりました。
(=^^=)ゞ
ならばなぜ、また今回こうして記事にする気になったのかといいますと、
この21は今までのものとちょいと変わっておるのですよ。
というのも通常の収納缶は、
多少のデザインの差こそおあれおおむねこのようなもの。

同時期のオプティマス00やプリムス21のものとほぼ同様ですが、
こちらには持ち手が付いているので片手で楽々持ち運べます。
またその際に誤ってふたが開かないようにと、

反対側には装飾を兼ねたおしゃれなストッパーがついております。
こういう細かな仕組みや、イラスト、ロゴマークでばっちりおしゃれした様子は、
さすがこだわりのノメーカーであるRADIUSならではだなといつも感じます。
ですが今回のケースを見てみると、愛想もクソもない単色塗り。
ですがケース自体はやはり凝っていて…

使用時はこの様に風防にもなるのです。
で、この感じ何かに似てません?
そう、

プリムスのケースそっくり!
それもそのはず、先ほどのケースをよく見てみると…

PRIMUS(プリムス)の文字が!
でも中身は…

RADIUSU№21の本体に、

同じくRADIUS純正の小物たち。
むろん、自社製品にプライドを持ちすぎるRADIUSゆえに、

モンキーレンチにも、

NRVレンチにも、しっかりRADIUSU社の刻印が。
ではなぜケースだけが?
ちなみにこれは未使用品のデッドストックなので、
ケースをとり間違えたとかはありません。
実はこれ、おそらくオプティマス社が1962年にプリムス社(液体燃料部門)を吸収し、
さらにその翌年RADIUSU社を吸収した後に発売されたもの。
つまり、オプティマス社は各々の会社を吸収後、
既に業界ではトップブランドであった両社の名を生かすために、
両社の主力であった製品については、あえて自社名でなく
「PRIMUS」、「RADIUS」の両ブランドで販売し続けたのです。
(また反対に、「プリムス8R」のように、オプティマスの製品の販路を拡大するために、
あえて他社ブランドを冠して販売することもありました。)
そういうわけで、今回のものはアジアを中心に信頼性と人気が高かった№21に、
欧米、中東でほぼ独占状態であり、高剛性かつ高機能で人気のあったケースをセットし、
それで新製品として販売したというのが真相ではないかと思っております。
これはお思惑通りヒットしたのでしょうか、
後々、これらのコピー品として各国でそっくりのものが作られているのをよく見かけます。
なかなかに商売上手だな~。
そういうわけで、このストーブの本当の名を問われれば…
OPITIMUS(オプティマス)のRADIUS(ラディウス)№21PRIMUS(プリムス)ケース入り。
ということになるんでしょうか?
(=^^=)ゞ
*追記*
コメント欄で、いつも辛口のほにゃさんが珍しくべた褒めのプリムスケース。
せっかくなんでもう少しだけ詳しくご紹介。
まずはふたが勝手に開かぬようにストッパーの機能を持った取っ手部分。
仕組みはすごくシンプルです。

この様に取っ手の根元がフック上になっており、
取っ手を起こすと、ケースの穴にその部分が入り込み、

この様にふたが開かぬようがっちりロックできてしまうのです。
だから持ち運び時はもちろん、収納時も取っ手を下向きに倒しこめば、
ロックが効いたままなのでふたが開くことはありません。
シンプルですが良くできた仕組みですね。
またコメント欄で話題になっていた風防の固定方法ですが…

①のだるま穴と②の棒状のものが差し込めそうなステーが関係してそうですが、
このままではストッパーになりえません。
ですので、私の推測では、②に長めのL字型のような棒が入り、
風防固定時はそれを回転させ、①に差し込むのではかないか?
もしくはもっと単純にチェーンとか?
ちなみに古いタイプのケースでは、ふたを風防として活用するため、
この様なつっかえ棒式のストッパーになっております。

こういう作りも年々変化しているのだろうなとは思いますが、
あいにくなかなか実物を見る機会が少ないので、
あまり詳しくわかっておりません。
(=^^=)ゞ
と思ったら、実は今まで一度も記事にしていなかったのに気づきびっくり!

RADIUS№21
いや~、過去にもう10台ほどレストアし、送り出したりしていたので、
てっきりここにも書いているものだとばかり思っておりました。
(=^^=)ゞ
ならばなぜ、また今回こうして記事にする気になったのかといいますと、
この21は今までのものとちょいと変わっておるのですよ。
というのも通常の収納缶は、
多少のデザインの差こそおあれおおむねこのようなもの。

同時期のオプティマス00やプリムス21のものとほぼ同様ですが、
こちらには持ち手が付いているので片手で楽々持ち運べます。
またその際に誤ってふたが開かないようにと、

反対側には装飾を兼ねたおしゃれなストッパーがついております。
こういう細かな仕組みや、イラスト、ロゴマークでばっちりおしゃれした様子は、
さすがこだわりのノメーカーであるRADIUSならではだなといつも感じます。
ですが今回のケースを見てみると、愛想もクソもない単色塗り。
ですがケース自体はやはり凝っていて…

使用時はこの様に風防にもなるのです。
で、この感じ何かに似てません?
そう、

プリムスのケースそっくり!
それもそのはず、先ほどのケースをよく見てみると…

PRIMUS(プリムス)の文字が!
でも中身は…

RADIUSU№21の本体に、

同じくRADIUS純正の小物たち。
むろん、自社製品にプライドを持ちすぎるRADIUSゆえに、

モンキーレンチにも、

NRVレンチにも、しっかりRADIUSU社の刻印が。
ではなぜケースだけが?
ちなみにこれは未使用品のデッドストックなので、
ケースをとり間違えたとかはありません。
実はこれ、おそらくオプティマス社が1962年にプリムス社(液体燃料部門)を吸収し、
さらにその翌年RADIUSU社を吸収した後に発売されたもの。
つまり、オプティマス社は各々の会社を吸収後、
既に業界ではトップブランドであった両社の名を生かすために、
両社の主力であった製品については、あえて自社名でなく
「PRIMUS」、「RADIUS」の両ブランドで販売し続けたのです。
(また反対に、「プリムス8R」のように、オプティマスの製品の販路を拡大するために、
あえて他社ブランドを冠して販売することもありました。)
そういうわけで、今回のものはアジアを中心に信頼性と人気が高かった№21に、
欧米、中東でほぼ独占状態であり、高剛性かつ高機能で人気のあったケースをセットし、
それで新製品として販売したというのが真相ではないかと思っております。
これはお思惑通りヒットしたのでしょうか、
後々、これらのコピー品として各国でそっくりのものが作られているのをよく見かけます。
なかなかに商売上手だな~。
そういうわけで、このストーブの本当の名を問われれば…
OPITIMUS(オプティマス)のRADIUS(ラディウス)№21PRIMUS(プリムス)ケース入り。
ということになるんでしょうか?
(=^^=)ゞ
*追記*
コメント欄で、いつも辛口のほにゃさんが珍しくべた褒めのプリムスケース。
せっかくなんでもう少しだけ詳しくご紹介。
まずはふたが勝手に開かぬようにストッパーの機能を持った取っ手部分。
仕組みはすごくシンプルです。

この様に取っ手の根元がフック上になっており、
取っ手を起こすと、ケースの穴にその部分が入り込み、

この様にふたが開かぬようがっちりロックできてしまうのです。
だから持ち運び時はもちろん、収納時も取っ手を下向きに倒しこめば、
ロックが効いたままなのでふたが開くことはありません。
シンプルですが良くできた仕組みですね。
またコメント欄で話題になっていた風防の固定方法ですが…

①のだるま穴と②の棒状のものが差し込めそうなステーが関係してそうですが、
このままではストッパーになりえません。
ですので、私の推測では、②に長めのL字型のような棒が入り、
風防固定時はそれを回転させ、①に差し込むのではかないか?
もしくはもっと単純にチェーンとか?
ちなみに古いタイプのケースでは、ふたを風防として活用するため、
この様なつっかえ棒式のストッパーになっております。

こういう作りも年々変化しているのだろうなとは思いますが、
あいにくなかなか実物を見る機会が少ないので、
あまり詳しくわかっておりません。
(=^^=)ゞ
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コメント
Re: タイトルなし
まいどです。
さすがほにゃさんよく気が付きはりましたね。
そうそう、この風防のストッパー部。
このままでは倒れて役に立たないのですよ。
ですので、当初何かのパーツが欠品?
とも思いましたが、あちこち見てみてもやはりどのケースも同じ形状。
だから今ではここにチェーンでもつけ、
例のだるま穴にフックを差し込んで使うなおかなと考えております。
でもそれにしては、ケース側のなんか棒を通すような金具の存在が…
だからプリムス時代、もうちょっと凝った作りだった分を簡素化したのかなとかも思っております。
ちなみに、古いプリムスケースは上蓋を風防と考えて、
つっかえ棒で固定する仕組みになっておりました。
以上の点を踏まえて、写真を追加しておきますのでどうぞ。
さすがほにゃさんよく気が付きはりましたね。
そうそう、この風防のストッパー部。
このままでは倒れて役に立たないのですよ。
ですので、当初何かのパーツが欠品?
とも思いましたが、あちこち見てみてもやはりどのケースも同じ形状。
だから今ではここにチェーンでもつけ、
例のだるま穴にフックを差し込んで使うなおかなと考えております。
でもそれにしては、ケース側のなんか棒を通すような金具の存在が…
だからプリムス時代、もうちょっと凝った作りだった分を簡素化したのかなとかも思っております。
ちなみに、古いプリムスケースは上蓋を風防と考えて、
つっかえ棒で固定する仕組みになっておりました。
以上の点を踏まえて、写真を追加しておきますのでどうぞ。
スパナ
いやぁ~
さすが、速いですよ。
相当、油売ってますね。
ん?
疑問発生
風防防きケースですよね。
と言うことは、ストーブはケース内で燃焼させる訳ですが、
ポンプノブが下ケースに当たりませんか?
いけねぇ、いけねぇ。
タンクに脚あるの忘れてた。
脚伸ばせば高くなるからケースには当たらないんだ。
スパナの厚さが、やけに薄く見えます。
2mm以上は、ほしいところですね。
バーナーは手締めでもOKでしょうけど、スパナーが薄いと六角に傷が付きそう。
さすが、速いですよ。
相当、油売ってますね。
ん?
疑問発生
風防防きケースですよね。
と言うことは、ストーブはケース内で燃焼させる訳ですが、
ポンプノブが下ケースに当たりませんか?
いけねぇ、いけねぇ。
タンクに脚あるの忘れてた。
脚伸ばせば高くなるからケースには当たらないんだ。
スパナの厚さが、やけに薄く見えます。
2mm以上は、ほしいところですね。
バーナーは手締めでもOKでしょうけど、スパナーが薄いと六角に傷が付きそう。
Re: スパナ
まいど~!
はい、油売って、わんこと散歩に出ては道草食って過ごしてました。
今日は閑~!
みんなお花見にでも行っているのでしょうね。
旧ケースはそこに持ち手付きの敷板があり、
セッティングしたままそっと持ち上げることが可能でしたが、
新ケースにはそれはなし。
スパナも確かに昔のよりちょい薄手。
でも昔のもかなり薄手だったから、立体加工している分むしろ手が込んできたかな?
NRV抜きなんでかなり立派だから、コストダウンでもなさそうです。
で、どうもこれ調べると、ノルウェー軍用らしいです。
あそこって、確かオプティマス00も軍用採用してましたね。
まあ、そのころはもう、販売元はすべてオプティマス社であったんだろうけど。
はい、油売って、わんこと散歩に出ては道草食って過ごしてました。
今日は閑~!
みんなお花見にでも行っているのでしょうね。
旧ケースはそこに持ち手付きの敷板があり、
セッティングしたままそっと持ち上げることが可能でしたが、
新ケースにはそれはなし。
スパナも確かに昔のよりちょい薄手。
でも昔のもかなり薄手だったから、立体加工している分むしろ手が込んできたかな?
NRV抜きなんでかなり立派だから、コストダウンでもなさそうです。
で、どうもこれ調べると、ノルウェー軍用らしいです。
あそこって、確かオプティマス00も軍用採用してましたね。
まあ、そのころはもう、販売元はすべてオプティマス社であったんだろうけど。
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あいかわず、やとりますなぁ。
「RADIUS」人気が有り過ぎて価格が高くて持っていませんが、響きと流れ星マークが好きです。
ケースの取手がストッパー兼用にしている発想が良く考えらていて素晴らしい。
取手を持ち上げると、そのままストッパー解除されフタが開くとは、さすがです。
ケースの折り畳み風防に、ストッパーと思われる、ダルマ穴とフタ内側に突起に引っかけるようですが、
この動きが見たいので写真アップお願いします。
突起の形状と取付方法、単にスポット溶接?
風防は突起に刺してから横移動しないとスッパーにならないはずなんですが?
下ケースの正面左にある切り欠きは、何用?
下ケースの右にあるのは、風防受け(支え)かな?
下ケースに脚用の出っ張り4個と、
左側の風防もあれば最高ですね。
ほにゃさんは、めったに褒めることないんですよ。
このストッパー兼用の取手構造は、非常に気にいった。