誇りあるヒゲ ~Z M DEBA~
今回ご紹介するのは…

「もうだめだ~!」
まるで、頭をかかえてうずくまっているかのようなフォルムのこれは、
1930~40年代のポーランドの軍用ストーブ「Z M DEBA」
場合よっては、ドイツ軍用ストーブとして紹介されることもありますが、
時代的にドイツがポーランドへ侵攻していた時期と重なるのと、
もともとドイツ軍用のARARA37のコピーとして誕生したということもあり、
ドイツ軍用ストーブに分類されているというわけです。
そういうわけで、ケースを開けるとかなり見慣れたストーブが出てきます。

ストーブ本体は、見た目はほとんど同じで正にクローン!
ですがケースの方は、独自の工夫がなされております。
最初に気づくのは、底ブタを持たずストッパーでケースと上蓋を保持する構造。
ですので上蓋はねじ込み式ではなく、単なるはめ込み式。
(上蓋には予備パーツを収納する小物入れが付属します。)
また、そのストッパーはゴトクを兼ねていおります。
これは部品点数を減らし、各パーツの加工も簡略化しているだけではなく、

この様に展開すると、ケース全体を支える足となるために、
大きな鍋を使用した際の安定感が、ARARAやJUWELよりも増しています。
またジョウゴはコントロールキーとチェーンでつながれておりますが、
互いに小さなパーツだけに、こうして紛失の恐れを少しでも軽減しているんですね。
こういう細かな気配りができているのだから、ストーブ本体の方ももちろん、

使われている素材は良質で、各部の造りはしっかりしており、
操作感もかっちりとして気持ちの良い出来となっております。
これはやはり厳しいドイツの基準を意識してのことでしょうか?
ちなみにこのストーブには、輸出向けのモデルが存在しており、
それはタンクに記されている刻印で見分けることができます。
というのも、国内向け(という表現でいいのか?)についてはポーランド語、
輸出向けにはドイツ語で表記されているから。
具体的には、「DEBA」の「E」というアルファベットで見分けます。
ポーランド語ではこの音は「e の鼻母音」であるため、
このように「E」にあごひげを付けたような字体の「Ę」となります。

(こちらは借り物の画像)
実はただいま手元に2台のDEBAがありますが、

こうして見ると、どうもどちらも輸出向けのようであります。
とはいえ、「E」の部分をよく覗き込んで見てみると…

どう?ほのかに(Ę)のひげの名残が見えますでしょう?
実は最初の頃は、
「へ~、当時のポーランドって軍用ストーブ輸出するほどに元気だったんだ。」
とそう思ったのですが、これっておそらくは輸出先はドイツだけだったのではないの?
(もしくは、戦後はソ連に向けてとか?)
つまり、いわゆる普通の輸出じゃないよね?
(そう言う意味でも冒頭の「ドイツ軍用」という表現は正しいといえます。)
そういう事もあり、刻印のあのひげは、
おそらくはポーランドの人々のプライドと、
そして抵抗の気持ちを表す、そういうものであったのではないかな?
私はこいつを手にするたびに、そう思うのですよ。
そうそう、ちなみに…

「なんか四角いですね。」
このストーブってチューリップが丸ではなく四角形なんです。
最初は、ゆがんでいるのまなと思いましたが、
複数見てもやはり四角いので、もともとこういう形だったのではと…
なぜなんだろう?
なんか意味はあるのかな?
まあ、上のお皿(ファイヤスプレッダ)がはずれにくっちゃあそうだけど…

「もうだめだ~!」
まるで、頭をかかえてうずくまっているかのようなフォルムのこれは、
1930~40年代のポーランドの軍用ストーブ「Z M DEBA」
場合よっては、ドイツ軍用ストーブとして紹介されることもありますが、
時代的にドイツがポーランドへ侵攻していた時期と重なるのと、
もともとドイツ軍用のARARA37のコピーとして誕生したということもあり、
ドイツ軍用ストーブに分類されているというわけです。
そういうわけで、ケースを開けるとかなり見慣れたストーブが出てきます。

ストーブ本体は、見た目はほとんど同じで正にクローン!
ですがケースの方は、独自の工夫がなされております。
最初に気づくのは、底ブタを持たずストッパーでケースと上蓋を保持する構造。
ですので上蓋はねじ込み式ではなく、単なるはめ込み式。
(上蓋には予備パーツを収納する小物入れが付属します。)
また、そのストッパーはゴトクを兼ねていおります。
これは部品点数を減らし、各パーツの加工も簡略化しているだけではなく、

この様に展開すると、ケース全体を支える足となるために、
大きな鍋を使用した際の安定感が、ARARAやJUWELよりも増しています。
またジョウゴはコントロールキーとチェーンでつながれておりますが、
互いに小さなパーツだけに、こうして紛失の恐れを少しでも軽減しているんですね。
こういう細かな気配りができているのだから、ストーブ本体の方ももちろん、

使われている素材は良質で、各部の造りはしっかりしており、
操作感もかっちりとして気持ちの良い出来となっております。
これはやはり厳しいドイツの基準を意識してのことでしょうか?
ちなみにこのストーブには、輸出向けのモデルが存在しており、
それはタンクに記されている刻印で見分けることができます。
というのも、国内向け(という表現でいいのか?)についてはポーランド語、
輸出向けにはドイツ語で表記されているから。
具体的には、「DEBA」の「E」というアルファベットで見分けます。
ポーランド語ではこの音は「e の鼻母音」であるため、
このように「E」にあごひげを付けたような字体の「Ę」となります。

(こちらは借り物の画像)
実はただいま手元に2台のDEBAがありますが、

こうして見ると、どうもどちらも輸出向けのようであります。
とはいえ、「E」の部分をよく覗き込んで見てみると…

どう?ほのかに(Ę)のひげの名残が見えますでしょう?
実は最初の頃は、
「へ~、当時のポーランドって軍用ストーブ輸出するほどに元気だったんだ。」
とそう思ったのですが、これっておそらくは輸出先はドイツだけだったのではないの?
(もしくは、戦後はソ連に向けてとか?)
つまり、いわゆる普通の輸出じゃないよね?
(そう言う意味でも冒頭の「ドイツ軍用」という表現は正しいといえます。)
そういう事もあり、刻印のあのひげは、
おそらくはポーランドの人々のプライドと、
そして抵抗の気持ちを表す、そういうものであったのではないかな?
私はこいつを手にするたびに、そう思うのですよ。
そうそう、ちなみに…

「なんか四角いですね。」
このストーブってチューリップが丸ではなく四角形なんです。
最初は、ゆがんでいるのまなと思いましたが、
複数見てもやはり四角いので、もともとこういう形だったのではと…
なぜなんだろう?
なんか意味はあるのかな?
まあ、上のお皿(ファイヤスプレッダ)がはずれにくっちゃあそうだけど…
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コメント
「Ę」
Re: 「Ę」
まいどです!
そうそう、私もそんな感じかなと思ってたんですよ。
凸凹とも新たにひげなしを作るのもコストかかっちゃいますもんね。
というか…
もしかしたら、わざとわずかなひげを残すのが狙いでそうしていたとか…?
これは考え過ぎかな♪
(=^^=)ゞ
そうそう、私もそんな感じかなと思ってたんですよ。
凸凹とも新たにひげなしを作るのもコストかかっちゃいますもんね。
というか…
もしかしたら、わざとわずかなひげを残すのが狙いでそうしていたとか…?
これは考え過ぎかな♪
(=^^=)ゞ
四角いチューリップ
四角いチューリップは、
もしかすると、角コッヘル用かもしれませんよ。
角コッヘルのすみに炎が届きやすくするためかも。
燃焼写真を楽しみに期待してます。
もしかすると、角コッヘル用かもしれませんよ。
角コッヘルのすみに炎が届きやすくするためかも。
燃焼写真を楽しみに期待してます。
Re: 四角いチューリップ
わはは!
なるほど!
じゃ久々にこの(↓)角コッフェルでご飯炊こうかな~♪
http://hisuaki.inukubou.com/toy/omotya11.htm
近いうち、持ち出して使用してみますね!
ヽ(^∀^)ノ
なるほど!
じゃ久々にこの(↓)角コッフェルでご飯炊こうかな~♪
http://hisuaki.inukubou.com/toy/omotya11.htm
近いうち、持ち出して使用してみますね!
ヽ(^∀^)ノ
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ひげ付き名残の「Ę」ですが、
プレス絞り加工の金型組み合わせミスってこと考えられませんか?
文字凹側がヒゲ付き「Ę」で、
文字凸側が「E」の組み合わせなら、
不明瞭なヒゲ付き「Ę」に仕上がるように思えます。