ひす日記BBS

日々の出来事や、連絡事項

2017-11

M-1941の分解

米軍専用のGIストーブシリーズは合理的で非常によくできており、
コンパクトで使い勝手が良い♪
また部品点数も少なくシンプルな作りのため、メンテナンスもマニュアル通り。
だから、眺めているだけでも、その機能美にほれぼれしてしまいます。

ですがそれも状態が良いものの話であって、
すこしくたびれたものについてのメンテナンスについては少々面倒な部分があったりします。

特に最初のモデルM-1941についてはその傾向が強く、
しくじれば、即壊してしまいそうな個所がいくつかあります。
でもそれも事前に頭に入れていれば、最悪の事態は避けることができます。

実は今回手元に来たものがそのような状態であったため、
「あ~、あ、無理せんかったら壊れなかったのに…」
とそう思ったので、ついでだから今回はその手のお話をいたします。

このモデルの普通の状態は以前の記事をご覧いただくとして、まずはばらばらの状態をご覧ください。
(ごちゃごちゃとパーツが混在しているのは、ただ今二台並行して作業中のため。)
IMG_1498.jpg
パーツは大まかに分けて、タンク、バーナー部、ポンプ、ゴトク。
(ゴトクは画像には写っていません。)
この状態ならばあとは清掃・組み上げだけなので、まずはこの状態を目指します。

①タンクとバーナー(ゴトク)の分離
タンク・バーナー・ゴトクは1個所で友締めのため、まずはゴトク固定用のナットを緩め、
タンクバーナーの接続部を露出させ、トーチで接続部を炙る。
固着したネジ穴を緩めるために加熱する意味もあるのですが、
GIストーブ系は、出荷時タンク接続部にネジロックのような薬剤を塗布し固定しているので、
それを焼いて無効化する狙いの方が大きいのです。
(焼き切らなくともいいですが、その場合はかなり強いトルクが必要です。)

バーナー部引き抜きの際は、バーナー部を固定しタンクを慎重に回すのが楽ですが、
それができない場合は、バーナー部モンキーなどでくわえ、ハンマーでショックを与えつつ回し緩めます。

②バーナー部分解
抜き去ったバーナー部は基本簡単に分解できますが、固着のひどい場合はそれなりにてこずります。

・ヘッド、ニップル、ヴァポライザーの分離
先ずはバーナー部をバイスなどで固定し、ヘッド→ニップル→ヴァポライザーの順で外すと力がかけやすく楽ちんです。
ヴァポやヘッドはレンチをかけれないので、一体化している方がトルクをかけやすいのです。
(同様の理由で、フィラーキャップの分解はタンクにねじ込んだままの状態で行います。)

ヘッドはヴァポライザーにねじ込まれておりますが、
レンチでくわえる場所が無いため、ヘッドに開けられた穴を利用します。
この場合穴の大きさに近い木の棒などを利用し、ハンマーで軽くたたくと、
穴を歪めることもなく緩めやすいです。
いずれの場合も事前にトーチで炙り加熱すること。

こちらは無理に回された例。
IMG_1499_20160731130835e69.jpg
根元がひしゃげて破れてしまっております。

③ニードルの分離
ヴァポライザーを取り除くと、クリーニングニードルが出てくるので、
折らないよう慎重に回し抜きます。
ですがここも固着している場合が多いので潤滑剤を使用し、その後トーチで炙り作業します。
この場合、必ずニードル根元の四角い部分をレンチでくわえてください。
針部分は鉄製でも非常にもろいので簡単にもげてしまいます。
IMG_1501_20160731130838899.jpg
こんな風に…

④スピンドル及びニードルクランクの分解
スタフィングボックスを取り除いたのち、スピンドルを回し引き抜くが、
グラファイトパッキンの固着がひどい場合は、潤滑剤やトーチの過熱を試し、
それでもだめならば無理せず、「スピンドルの引き抜き」などを参考に。
でもそれでも無理なら諦め、機能的に問題なしならそのまま元通りに戻すのも一つの方法です。
(グラファイシートの補充だけでも十分意味があります。)

またニードルクランクも同様ですが、この部分はつまみがL字に曲げられた針金のため、
スタフィングボックスにナットとワッシャーを使用した引き抜き方でも工夫が必要ですし、
固着がひどいと、そのL字の金具すら簡単に曲げてしまいます。

最悪この様に折れてしまうことも…
IMG_1496_20160731131003afd.jpg

ですので、この部分については、しっかり稼働していれば、
無理に力技で分解せず、グラファイシートの追加など圧漏れ処置をすれば十分です。
(ここは構造上汚れにくく、ひどく汚れているのはまれなケースです。)

というわけで、以上の点さえ気を付けていただければ、
まず致命的な壊れ方はしないと思います。

だから逆の言い方をするならば、
「壊してしまいそうな予感がしたら、
分解せずにそのまま使え!」

ってことですね。

分解作業に入ってしまうと、ついつい夢中になってしまい、
本来手段であるはずの分解が、いつの間にか目的にすり替わってしまうことがよくあり、
気が付くと意地になってばらすことばかり考えてしまいがちで、
いったい何のための作業なのかわからなくなります。
少なくとも私の場合はそうなのですよ…。(=^^=)ゞ

だからそういう反省を踏まえ今では、
多少の不調でも、安全に使用できればそれでOK!
そういう考えもってすれば、
どの道具も長く愛用することができると思います。

しょせん70年以上も昔の道具なんだから、
すべてに完璧を求めるのはちょっと酷だし、
それが高じて壊してしまうのは本末転倒ですもんね。

というわけで…

今回モデルに使用したこのストーブ。
何とか使える状態にまでは復活させたのだけども、それだけではちょいと面白くない。

だから、今ちょっと悪だくみをいたしております。
その内容はまだ内緒。
(でもヒントは出してますよ。)

近いうちにご報告できるとよいな~。
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コメント

分解

分解し始めると、夢中になってしまい、まだ大丈夫な所も、ついついもう少しやってやろうと思い、大破・・・よくあります。1941の根元は分解したくないですよね。五徳が凄く邪魔だし。もしかしてサイレント化かな

Re: 分解

まいどです。
そうそう、ついのめり込むとやっちゃいますね~。
私も過去のそれで痛い目を何度も…
(=^^=)ゞ

特に1942はああいう構造なので、タンクとの分離時気合が入ります。
あそこがダメだと大きなごみにしかなりませんもんね。

で、サイレント?!
さすが!
でもそれだけでは終わらないですよ~。
上手くいけば…

そういうわけでこうご期待!ヽ(^∀^)ノ

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