火を持ち運ぶカバン

「ん?小さなカバンを持ってお出かけ?」
そう、一見真鍮製のカバンに見えるこれは、
実は100年ほど昔のフランス製のストーブ。

ストーブ?
そう、実はストーブ。
でもなかなかピンと来ないでしょう?
私も最初さっぱり分かりませんでした。
で、とりあえずひっくり返すと…

裏面がこんな感じでヤレているので、どうやらこの面を下にして使用するものらしい。
では具体的にどういったものか、順番に見ていきましょう。
まず一番最初に目が行くのは、表から見えるこのシャッター。

上のつまみを左右に動かすと…

この様に開閉できるから、
これで内部への空気の流入量を調整してあるんでしょう。
ということは、どう考えてもこの中で何かを燃やすのですよね。
では開けて中を見てみましょう。

どれどれ…
はは~ん、なるほどなるほど…

この金網の中に火のついた炭などを入れると、
4つのサポートで金網が固定さて、常に定位置にあり続けれる。
で、そののちふたを閉じて使用するのだな。
ということは、これはあれか、
昔使っていた「豆炭あんか」みたいなものか?
いや、でもあれは豆炭の周りを石綿で覆っていたから寝具が燃えなかったけど、
これだとどう考えても燃えちゃうよな?
実はこれ、馬車や列車などの移動時に暖を取るために考えられたもののようです。
絶えず振動のある乗り物の中で、安全に火をたくことのできるこれは当時画期的だったらしく、
ちゃんと特許まで取得していたようでした。
なるほど、日本ならば火鉢といったとこだけど、
それだと振動でひっくり返ると大騒ぎになっちゃいますね。
今見ると何とも単純な構造で、「特許?こんなので?」とそう思いさえしましたが、
確かに「安全に火力を携帯できる」というのは、考えれば画期的なことであったのですね。
おまけに、当時の馬車&列車での移動は、時間がかかるうえ暖房などあるはずないから、
こいつの登場は、当時はさぞありがたがられたのでしょう。
それこそ、寒さで凍える人たちをしり目に、
「あったかいんだからぁ~♪」
え?
古すぎてむしろ寒い?!
(=^^=)ゞ
そしてここからは推測なのですが…
多分これで煮炊きもしてたのではないかな?

だって、この金網のサポートの位置。
どう見てもゴトク代わりに使ってくださいって言ってるもん!
(底面に対してふた側がやけにきれいのも気になる。)
だから私がこれを見て、「煮炊きできる!」と感じたのと同じように、
昔の人も絶対そう感じたはず!
みなさんはどう思います?
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コメント
核マーク!
Re: 核マーク!
そうそう!
つい連想しちゃうでしょう?
つい連想しちゃうでしょう?
豆炭あんか
豆炭あんか
岩綿で空気供給量を少なくして、豆炭燃やしているのに、一酸化炭素中毒死しないのは何故でしょうか?
酸素供給不足の不完全燃焼と思うのですが。
一酸化炭素の発生量が少ないから濃度の関係なんでしょうけど。
酸素が適正なら、炎が出て一気に燃えますよね。
岩綿で空気供給量を少なくして、豆炭燃やしているのに、一酸化炭素中毒死しないのは何故でしょうか?
酸素供給不足の不完全燃焼と思うのですが。
一酸化炭素の発生量が少ないから濃度の関係なんでしょうけど。
酸素が適正なら、炎が出て一気に燃えますよね。
Re: 豆炭あんか
あ~、懐かしい豆炭あんか。
子供の頃は、冬場あれのお世話になりました。
夜に火鉢で火をつけて、
で、朝炭を裏庭に、ポンと捨てるのが日課でしたよ。
思えば、子供の頃からそういう火の扱いをしていたということですね。
豆炭の一酸化炭素については、
あのあんかに仕掛けがあり、たしか、酸化触媒を用いて徐々に燃焼させていたとか…
ベンジンをじわじわ燃焼させるハクキンカイロと同じ手法だったと思います。
子供の頃は、冬場あれのお世話になりました。
夜に火鉢で火をつけて、
で、朝炭を裏庭に、ポンと捨てるのが日課でしたよ。
思えば、子供の頃からそういう火の扱いをしていたということですね。
豆炭の一酸化炭素については、
あのあんかに仕掛けがあり、たしか、酸化触媒を用いて徐々に燃焼させていたとか…
ベンジンをじわじわ燃焼させるハクキンカイロと同じ手法だったと思います。
Re: 豆炭あんか
wikにありましたね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%86%E7%82%AD
燃焼時は一酸化炭素が常時発生している。このため、時々、一酸化炭素中毒事故がおきている(豆炭こたつの場合は、適切に用いればこたつの燃焼機に内蔵された触媒によって一酸化炭素の発生がかなり抑えられている)。
とのことです。
また、
燃焼後の灰には微量ではあるが石炭由来の各種有害物質や重金属などが残っているので、庭や畑などに捨てる事は避ける。
とも!
ありゃ~!
こりゃうちの裏庭はかなり汚染されているかな?
(=^^=)ゞ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%86%E7%82%AD
燃焼時は一酸化炭素が常時発生している。このため、時々、一酸化炭素中毒事故がおきている(豆炭こたつの場合は、適切に用いればこたつの燃焼機に内蔵された触媒によって一酸化炭素の発生がかなり抑えられている)。
とのことです。
また、
燃焼後の灰には微量ではあるが石炭由来の各種有害物質や重金属などが残っているので、庭や畑などに捨てる事は避ける。
とも!
ありゃ~!
こりゃうちの裏庭はかなり汚染されているかな?
(=^^=)ゞ
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でも、一つ多いか?