ひす日記BBS

日々の出来事や、連絡事項

2017-07

オプティマス№11 ~レストア作業~

ん?
IMG_2007.jpg
お弁当箱が大小3つ?!

じつはこれ、
み~んな大好きオプティマスの箱型ストーブ!

で、今回は緑色の大きな箱が主役です。
箱の中身は後程として、まずは素性を簡単に。

~オプティマス№11~
1930年代から40年代にかけて作られたケロシン(灯油)ストーブ。
ケロシンにしてはコンパクトで、四角いからパッキングも楽ちん。
またオールインワンのそのケースは、
展開すれば即ゴトクに変身するので使い勝手もかなり良い!
そういうわけで、のちの大ヒット作№111へと続く優秀で楽しい一台なのであります。

今回の個体は分解清掃と若干の補修の依頼でやってきました。
で、これが問題の補修個所。
IMG_1899.jpg
う~ん…
いやなところに亀裂というか、接合不良というか、
なんとも嫌なものがありますね…

というわけで、早速中身をひん剥きばらしていきましょう!

おっと!
そうそう…

このストーブのプレヒートカップを固定しているナットは、
いやらしいくらいすき間の無い空間に収まってますので、
通常のレンチやソケットは使用できません。
ですので先細のモンキーなどを使用するしかないのですが、
やたら固着している確率が高いので、外すのにかなり苦労します。

ですので私はこういうものを利用しております。
IMG_1919.jpg
バイクの車載工具に入っているプラグレンチ。

これがなかなかにお役立ちで、私はずいぶん助かっております。
(実はこれこの時56君からもらってきたもの♪)

というわけで、ばらばら~♪
IMG_1921.jpg
タンクにある謎の落書きは、私がしばらく悩んでから書いたもの。

で、これをいつも通り洗浄&磨き作業♪
IMG_1928.jpg
うん、きれいになった!

カップの下のは真鍮のメッシュで、燃料から異物をこしとるストレナー。
一つ前の画像でツクシの様になっているもので、燃料パイプに差し込まれております。
で、ほどくとこのうような感じでになるのです。
(ポンプがあるからウイックはないよ~♪)

で、きれいになったので問題の亀裂個所の補修へ。

実はここをはんだ付けするかロウ付けするかで悩んでいたんです。
というのも、本来は高熱になる部分なのでロウ付けが好ましい。
ですがこの時代のものは、はんだ付けだったりしますから、
もしも、他の部がそうであれば、
ロウ付け作業中にその高熱(450度以上)で他のはんだが融けて、
ばらばらになってしまう!!
そこで念のため手持ちの他のストーブをガンガン燃やし、
このあたりがどの程度まで温度があがるのかを測定したら、
おおよそ140~160度前後であったために、
ステン用ハンダでも問題ないだろうと判断し、使用することに決めたのです。
(で、そのステンはんだの融点をメモっていたのが先ほどのタンクの落書き。)

IMG_1936.jpg
というわけで、補修完了!

後は組み立ててテストするだけ♪

スピンドル周辺は、グラファイトパッキンがやせている感じだったので、
シートを補充し対応しました。
IMG_1967.jpg
折れやすいですが、あまり気にせず、
このようにスピンドルに巻き込む感じで内部へ押し込んでいきます。

IMG_1968.jpg
後はつまようじなどでちょいと押し込み、スタッフィングボックスで押しつぶします。
この作業を必要に応じ数回すればまずOK!

そうそう、ついでに…
IMG_1971_20151206171351e07.jpg
スピンドルはグラファイトパッキンとの接合部をきれいにに研磨しておくと、
固着しづらく、操作もスムーズで気持ちが良いです。

そして私は仕上げにこれを吹き付けております。
IMG_1973.jpg
粉末状の潤滑剤とでもいうべきパウダー。
耐熱・耐油・耐薬品性の非常に高い極小粒子が、長期間にわたり潤滑してくれるので、
固着防止はもちろん、いつまでも気持ちの良い操作感を味わえます。

で、ストレナーは丸めてパイプへ。
IMG_1975.jpg
プレヒートカップにはカーボンフェルトを敷いておきます。
こうすれば、アルコールをこぼすことなく、
また横風にも強くなり、安定してヒートできます。

そうそう、№11といえばこの部分。
IMG_1979.jpg
ケースのレールに接続する足の部分。

このネジも固着しやすいので、潤滑剤を塗っておきます。
(ここには高熱用のシリコングリスを使用しました。近くにあったので…)

というわけで…
IMG_1984.jpg
完成~!

綺麗になると嬉しくなるので、後輩の111とツーショットを撮ってみました。
IMG_2004.jpg
うんうん、なんかカラーもっぽくてよい感じ♪

ちなみにこの個体は初期型。
後期型は、111同様ポンプの部が横向きに付きます。

そうそう、見た目は綺麗になっても肝心の燃焼はどうかな?
IMG_2001.jpg
お~!
こちらもツリーみたいだ!
(洗浄時溶けだした炎色反応で、しばらくはこの様な緑色の炎になるのです。)

というわけで、今回も無事作業完了!
前にオーナーさんの手元に帰れてよかったね♪



最後に動画をどうぞ♪

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コメント

炎の色は

緑色に燃える炎は銅の色だったのですね。No11綺麗になりました、良かった良かった。このタンクはメッキですよね、他の方のNo11見ると真鍮。時期の違いなのでしょうね。メッキさんは時々磨かないと、シミが出てくるので注意がひつようですね.

Re: 炎の色は

こんばんは。
そうなんですよ、あのきれいな緑は銅が燃える色!
↓と一緒の色でしょう?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%8E%E8%89%B2%E5%8F%8D%E5%BF%9C#/media/File:Flametest--Cu.swn.jpg
このメッキタンクはかなり程度が良いので、
時折ピカールで磨いてあげればそれでピカピカになると思います。
この時代のは、本当に仕上げが丁寧で工芸品みたいですね♪

ひすさん。こんばんわ。
毎日、写真撮って、文章作成して非常に熱心ですね。

バーナー下部は、140~160℃ですか。
例の放射温度計で測定ですね。

Re: タイトルなし

こんにちは。

はい、これもあの温度計で測定しました。
私のブログ熱も測れるかな?

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