ひす日記BBS

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2017-11

何という少数派! ~コミカンソウ~ 

先日お墓の掃除をしていて出会った名もなき雑草。
でも、「雑草という草はないんですよ。どの草にも名前はあるんです。」と昭和天皇もおっしゃられたように、
その草にも当然名があり、調べた結果コミカンソウ(小蜜柑草)」という名前であることが判明!

で、なぜわざわざ名前を調べる気になったのかと言いますと、
実は今まで何度か目にし、その葉っぱの形状から、
おらく、ネムノキオジギソウ的なマメ科の植物だと思い込んでいたのです。
しかし、先日引っこ抜こうと手にしたら、
葉の裏からぽろぽろと小さな丸い実がこぼれ落ちたからなんです。
ありえないでしょう?
普通そんな実のつき方は!

そこですぐ葉を裏返してよく見ると、
なんとまあ!
葉の裏の軸に沿って丸い実がきれいに一列に!
見方によっては、まるでシダ科の植物の胞子のように。
ということは…
花もこのように葉の裏に綺麗に並んで咲くのか??

「こんな植物見たことない…」

で、まあその時は引っこ抜いたものを普通に捨てて家に戻ったわけですが、
どうしてもその草が気になって、記憶を頼りに調べてしまっというわけなんです。

まあ百聞は一見にしかずで、画像をご覧いただければ話は早いのですが、
なんせ場所がお墓だったもんですから、
そういう場所で写真を撮らないようにしている私は撮影することもできなかったわけなのです。
ですから、取りあえずネット上の画像をご覧いただきたい。

こちらの、岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科さんのホームページの記載が最も分かりやすいと思います。
コミカンソウ Phyllanthus urinaria (トウダイグサ科 コミカンソウ属)

一応リンク切れ等の時のため、画像検索のリンクも貼っておきますね。
葉の様子
実の様子
花の様子

ね~、変でしょう?
普通はこういう葉っぱの一番根元に、花なり実なりが付くはずなのに…

そこで、もっと詳しく調べてみると、予想外なことが判明しました。

マメ科の植物に代表されるこのような葉の形は、
鳥の羽のような形から「羽根状複葉」と呼ばれます。
IMG_7332.jpg
(画像はマメ科のフジクサ

ですが、見た目そっくりなコミカンソウの葉はそう呼ばないそうなのです。

なぜに??

その理由こそが先ほどの葉の裏の実。

実は「羽根状複葉」は見た目こそああいう風に小さい葉がいっぱい集まってついているように見えますが、
実は本来は、大きな一枚の葉っぱであったのが、
その周囲に細かな切込みが入りギザギザになり、(クヌギとかそういう感じ)
やがてそのぎざぎざが切り込みになり、(カエデみたいな感じ)
そしてそれがさらに細かく、細かく、切れ込んで、
結果的に、小さな葉がたくさんついているような見た目になったのです。
ですので、この手の植物の花や実が付くのは、この羽のような全体の根元一か所だけ。
つまり、本来一枚葉であった時のその葉の根元の部分だけ。

それに対してコミカンソウは。
元々ふつうに生えていた葉っぱたちが、次第に密に寄り添い始め、
結果的に一本の茎にぎゅうぎゅうづめに集まってこのような見た目になってしまったです。
だから、その小さな一枚一枚の葉がすべて本来の葉っぱなので、
その根元にひとつづつ花が付き実が実る。

つまりはこのような感じ。
羽状複葉b
見た目はよく似ていても、アプローチに方向は全く真逆だったわけですね。

たとえるなら、前者はたくさんの部屋がある一軒家で、
後者は、部屋がたくさん集まってできた集合住宅と言った感じでしょうか。
(ちゃんとたとえれてるのかすこし不安。)

ちなみに、このようなコミカンソウのような葉のつき方は、「コミカンソウ型分岐」と呼ばれ、
世界中でも珍しく、このコミカンソウと、近種の「ナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)」の二種だけだそうです。
(ちなみにナガエさんの方は、大きくて、花も実も葉の上につくようです。)

世界中に数えきれないほど植物があるのに、たった二種だけ?!

なんとうマイノリティ~!

しかも、在来種であるコミカンソウは、年々目にするのが難しくなっているようで、
植物好きの方々にとっては、
「いつかは見て、触れてみたい。」
とあこがれの的になっているとか…

え、そうだったんだ!

私、むしって捨てちゃったよ…





来月お盆にお墓に行ったら、採取してみよう。
多分、まだおるよね?
あれだけ強い草やから。

でも、今回随分念入りに塩をまいてきたからどうかな~?

最後になりましたが、「コミカンソウ」その名の由来は、
読んで字の如し!
小さいミカンのような実が付くからだそうです。

それはよい!
絶対可愛い!

なのに…

しまった~!
あのときよく見ず捨ててしまった~!
返す返すも悔やまれる~!
(=^^=)ゞ

ちなみに、この実も葉っぱも毒性が確認されていないようですが、
これの属する「トウダイグサ科」は有毒なものが多いので食べれるかどうかは微妙。
でも同じトウダイグサ科、コミカンソウ属のユカン(油柑)は酸味があり食用にされているそうだから、
案外いけるかも?
逸れこそ、ミカンっぽい味だったら楽しいよね♪


そうそう、当初これをオジギソウやネムノキの仲間と勘違いしておりましたが、
実はそれもそのはず、
このコミカンソウもあれらと同じように暗くなると葉を閉じ眠ってしまうのですよ。
これを「就眠運動」といい、こういう動きをする植物は他にもたくさんあり、
ある意味それらは、夜寝る植物ということができます。

でも同じ寝方でも、マメ科のオジギソウやネムノキなどもは
寝ていても、しばらく光を当て続けると再度葉を開き出しますし、
その後また暗くするとまた閉じたりと、その眠気のきっかけは光の刺激なのであります。

でもコミカンソウはそういう反応はしないので、
どうも、一日の時間の長さを自分で体感しており、その周期に合わせて寝ている様子。
つまり、これは我々人間と同じ寝方であると言えるでしょうね。

ということは…

コミカンソウと一緒に海外旅行に行けば、
やっぱり一緒に時差ぼけを起こしてしまうのかな?

*就眠運動について。
文中では「寝ている」と書きましたが、植物が動物のように眠るという意味ではなく、
まるで寝ているかのように見える反応という意味です。
また、そのメカニズムはだいたいは判明しているものの、
なぜそうなるかという理由はいまだにちゃんとわかっておりません。
最も有力なものは、自己防衛反応の一種ではないかと考えであります。
具体的には、葉全体の表面積を小さくし、夜間の熱放射を軽減したり、
またかさを小さくすることで、外敵からの食害を防ぐためではないかと考えられております。

植物って、知るほどに面白いね♪

【追記】
その後以蔵と近所を散歩をしていると…
150805b.jpg
「お~!こんなとこで元気そうに~!」

いきなり道端で出会えてうれしくなりました。
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コメント

植物は

植物:種類多く,これまた,奥が深いですね.就眠運動という言葉初めて知りました.レム,ノンレムみたいに夢も見ていたら,おもしろそうですよね.

Re: 植物は

こんにちは!
植物も知れば知るほど奥が深く、
そしてまたそうなると、道端にある小さな草も見ていて楽しくなるから困ります。

就眠運動は面白いですよね。
こどものころ、あの大きなネムノキがオジギソウならどんなに楽しいだろうかとよく思ってました。
温かい地域だとオジギソウも結構大きくなるそうなんで、
いつかさわりにいってみたいな~。

大きいと就眠中いびきをかいてうるさかったりして…

(=^^=)ゞ

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