広がったニップルの穴(前篇)
ストーブって、シンプルですが、場所によっては結構デリケートなパーツが使われております。
その最たるものは、燃料を吹き出すニップッル部分。
良い燃焼のためには、高い圧力で霧化した燃料を吹き出せねばいけませんから、
そのためのニップルにあいた穴(ジェット孔)は、コンマ数ミリ単位の調整が必要。
これが少しずれると、もうそれだけで綺麗に燃えてくれなくなります。
特に長年使用し続けられた古いストーブだと、摩耗により穴が広がっているケースが多く、
その場合は、ほかの部分をどう調整しても、赤火が混じったりしてきれいな青火になりません。
ですのでこういう場合は、ニップルを新しいものと交換すればいいのですが、
中には交換したくとも部品が無いものも…
特に、プリムス96に代表されるようなヴァポライザー(ジェネレター)部分に直接穴があけられているタイプは、
ニップル交換というよりも、もう部品交換。
実は、先日ご紹介したモニターピクニックなどもこのタイプ。
(以下このタイプを96タイプと呼びます。)

この図でいうと右が一般的なタイプで、左が96タイプ。
一般的なタイプはニップルが取り外し可能なのですが、
96タイプは一体化しているため、それ全体の交換となります。
しかし、このパーツはもう廃版になって何十年もたつので部品は出ないし、
運が良ければ中古を手に入れれるかもしれませんが、
それが使える保証はない!
そこで多くの人はその対応に頭をひねり、
ある人は、ロウ付けで穴を埋め、ドリルで開け直し。
またある人は、大きく穴をあけ、ネジ切りをしてニップルを装着できるように。
確かにそれで問題は解決しますが、いずれの方法もそれなりの設備と、技術が必要です。
もっと簡単にどうにかできないものか?
要は開いた口をすぼめれればいいわけでしょ?
イメージとしては、水の出ているホースの先をつまむイメージ。
でもいくら真鍮が柔らかいとはいえ、さすがにつまむことはできないし…
そんな時、水路橋の放水風景を見ていてひらめいた!
そうだ!
穴に詰め物すればいいんでない?!
そうすれば、結果的に穴の面積は狭まるはず!
というわけで、思いついたら即実験!
ですが幸か不幸か、手持ちの96(3台)とモニター(4台)はいずれも調子よくみな綺麗に燃えてくれております。
さすがの私も、これをわざわざ穴を大きくして実験する気も起きないので…
そうだ!
8Rのダメなニップルがあった!
そう、以前ニップル穴が広がり過ぎどうしようもない8Rがあったので交換して直したのです。
たしかあの時外したニップルが…
「あったあった♪」
いや~、捨てずにおいて置いてよかったな~♪
(=^^=)ゞ
というわけで、そのニップルを取り出しまずは穴の大きさの確認。
う~ん、0.5~6ミリはあるぞ…
通常はガソリン燃料の場合、0.2~3mmが適正なので、かなり大きめの穴ということになります。
ちなみにそのまま燃やしてみるとこんな感じ。

まあ、使えんこともないけれど、普通はだめですよね。
そこで、今度は大きくなった穴に、適当な細さのステン線を切り取りT字に曲げ、
縦の部分を穴に差し込むような感じにしてみました。
これで理屈でいえば穴の大きさは半分(適正値)になったはず。
よし、これで実験だ!
さてどうなるかな?

やった!嘘みたいにあっけなく直った!
と、うれしさのあまりハンドルを回しつつ、
さすが俺♪
とか、思っていたら…

わちゃ~~!
いきなりボバババ!と炎が不安定に!
吹き出すガスの圧力で、詰めた針がずれてしまったのか?
それとも、こいつにはクリーニングニードルが付いているから、
それに干渉してどうにかなってしまったのか?
う~ん、毎度のことながら詰めの甘い私。
(詰め物なのに…)
でも、考え方としては間違ってなかったよね?
今回はニードルタイプの8Rだったからこうなったけど、
ニードルの無い96タイプなら問題ないはずだし、
あれだと内部にスクリーン(真鍮製の網をロール状にしたもの)が入っているから、
そこにステン線を突き立てるようにすれば安定もいいはず!
いつかうちのが広がってダメになったら試してみよう!
そのためにはこの先頻繁に使い続けて、あと30年近くかかるな…
その時、ワシはちゃんとこの話おぼえてるかな?
(=^^=)ゞ
*追記*
それにしても、もっとこう詰め込む針をきちんと固定できる方法はないものかな?
ニードルを再生した時のように、
こう、ぎゅとかしめこんでしまえれば楽なのに…
ん?
かしめるぅ~?
ものすごくいいこと思いついた!
よし早速実験だ!
というわけで、次回へ続く♪
ヽ(^∀^)ノ
その最たるものは、燃料を吹き出すニップッル部分。
良い燃焼のためには、高い圧力で霧化した燃料を吹き出せねばいけませんから、
そのためのニップルにあいた穴(ジェット孔)は、コンマ数ミリ単位の調整が必要。
これが少しずれると、もうそれだけで綺麗に燃えてくれなくなります。
特に長年使用し続けられた古いストーブだと、摩耗により穴が広がっているケースが多く、
その場合は、ほかの部分をどう調整しても、赤火が混じったりしてきれいな青火になりません。
ですのでこういう場合は、ニップルを新しいものと交換すればいいのですが、
中には交換したくとも部品が無いものも…
特に、プリムス96に代表されるようなヴァポライザー(ジェネレター)部分に直接穴があけられているタイプは、
ニップル交換というよりも、もう部品交換。
実は、先日ご紹介したモニターピクニックなどもこのタイプ。
(以下このタイプを96タイプと呼びます。)

この図でいうと右が一般的なタイプで、左が96タイプ。
一般的なタイプはニップルが取り外し可能なのですが、
96タイプは一体化しているため、それ全体の交換となります。
しかし、このパーツはもう廃版になって何十年もたつので部品は出ないし、
運が良ければ中古を手に入れれるかもしれませんが、
それが使える保証はない!
そこで多くの人はその対応に頭をひねり、
ある人は、ロウ付けで穴を埋め、ドリルで開け直し。
またある人は、大きく穴をあけ、ネジ切りをしてニップルを装着できるように。
確かにそれで問題は解決しますが、いずれの方法もそれなりの設備と、技術が必要です。
もっと簡単にどうにかできないものか?
要は開いた口をすぼめれればいいわけでしょ?
イメージとしては、水の出ているホースの先をつまむイメージ。
でもいくら真鍮が柔らかいとはいえ、さすがにつまむことはできないし…
そんな時、水路橋の放水風景を見ていてひらめいた!
そうだ!
穴に詰め物すればいいんでない?!
そうすれば、結果的に穴の面積は狭まるはず!
というわけで、思いついたら即実験!
ですが幸か不幸か、手持ちの96(3台)とモニター(4台)はいずれも調子よくみな綺麗に燃えてくれております。
さすがの私も、これをわざわざ穴を大きくして実験する気も起きないので…
そうだ!
8Rのダメなニップルがあった!
そう、以前ニップル穴が広がり過ぎどうしようもない8Rがあったので交換して直したのです。
たしかあの時外したニップルが…
「あったあった♪」
いや~、捨てずにおいて置いてよかったな~♪
(=^^=)ゞ
というわけで、そのニップルを取り出しまずは穴の大きさの確認。
う~ん、0.5~6ミリはあるぞ…
通常はガソリン燃料の場合、0.2~3mmが適正なので、かなり大きめの穴ということになります。
ちなみにそのまま燃やしてみるとこんな感じ。

まあ、使えんこともないけれど、普通はだめですよね。
そこで、今度は大きくなった穴に、適当な細さのステン線を切り取りT字に曲げ、
縦の部分を穴に差し込むような感じにしてみました。
これで理屈でいえば穴の大きさは半分(適正値)になったはず。
よし、これで実験だ!
さてどうなるかな?

やった!嘘みたいにあっけなく直った!
と、うれしさのあまりハンドルを回しつつ、
さすが俺♪
とか、思っていたら…

わちゃ~~!
いきなりボバババ!と炎が不安定に!
吹き出すガスの圧力で、詰めた針がずれてしまったのか?
それとも、こいつにはクリーニングニードルが付いているから、
それに干渉してどうにかなってしまったのか?
う~ん、毎度のことながら詰めの甘い私。
(詰め物なのに…)
でも、考え方としては間違ってなかったよね?
今回はニードルタイプの8Rだったからこうなったけど、
ニードルの無い96タイプなら問題ないはずだし、
あれだと内部にスクリーン(真鍮製の網をロール状にしたもの)が入っているから、
そこにステン線を突き立てるようにすれば安定もいいはず!
いつかうちのが広がってダメになったら試してみよう!
そのためにはこの先頻繁に使い続けて、あと30年近くかかるな…
その時、ワシはちゃんとこの話おぼえてるかな?
(=^^=)ゞ
*追記*
それにしても、もっとこう詰め込む針をきちんと固定できる方法はないものかな?
ニードルを再生した時のように、
こう、ぎゅとかしめこんでしまえれば楽なのに…
ん?
かしめるぅ~?
ものすごくいいこと思いついた!
よし早速実験だ!
というわけで、次回へ続く♪
ヽ(^∀^)ノ
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