究極!内燃現象対策 ~トーキーヘッド~(ちょっとだけピジョン)
さて、前回内燃現象を起こして困るというエンダースをお預かりし、何とか修理できたわけですが、
その原因はヘッドがゆがんで溶接されていることでした。
そういうときの解決策は、ちゃんと修正するか、ヘッドを交換するしか方法が無いのですが、
修正作業は、なかなかに手ごわいし、
またこの交換用部品についても、年代ものの場合簡単には手に入らないし、(あっても結構高値です。
(ちなみに今回のストーブは1967年製で、部品はかなり入手困難。)
そこで、作業中ふとこう思ったのです。
いっそのこと…
サイレントをやめて普通に燃やしてみちゃダメ?
それだと内燃現象を起こしようがないので、
傾いてようがゆがんでいようが、長時間安定して燃えてくれるはず!
そこで、オーナーさんにそうご提案してみると、
「内燃気にしながら使うよりは精神的に落ち着きます。
また、うるさい方が燃焼しているのが分かるので安心できますし、
途中で内燃起こすかもと思うと何時も消す準備しているのが精神的にチト辛いです。」
とのお返事をいただけたので、修正作業と並行し、こちらの作業にも着手!
普通に考えれば、ほかのストーブからヘッドを移植すればOKなのですが、
いかんせん、このエンダースはヘッドの取り付けネジが特殊なため、
簡単にボルトオンとはいきません!
そこで思いついたのが、手元にあったGIストーブ(M-1950)の予備パーツ。

無論これはアメリカ製でインチ規格だから、ドイツ製のミリ規格のエンダースとはネジが合いません。
でも実はこれのヘッドはこのように3つのパーツに分解できるのですよ。

①のトッププレートの下は、②のインナーカップと③にアウターカップとの二重構造になっていて、
②と③の穴の位置をずらすことにより、
空気の流入量を変更し最適な燃焼を得ることができるようになっております。
今回は①と②を使用しようと考えました。
これならネジ山関係なしに、サイズだけを考慮すればいいからね。
で、これをエンダースのカップにはめ込んでみると…

あははは!
笑っちゃうほどにぴったり!
というわけで、取りあえずチャッチャとヘッドを作って燃やしてみましょうか♪
っと、その前に…
インナーカップのあるなしでどちらがいいか比べてみましょう。
こちらがインナーなし

周囲の穴からも炎が出て、一見火力が強そうですが、
実際は炎が散って火力事態は弱く感じました。
(水500cc沸騰まで約8分)
いっぽうこちらはインナーあり。(穴二つ解放)

炎の立ち上がりは同じように見えますが、なんというか炎の密度が濃い気がします。
実際火力も先ほどよりあるようです。
(水500㏄沸騰まで約6分)
そういうわけで、インナー込みでのヘッドを作成することにし、
ちょちょいのちょいで完成しました!

このように、トッププレートの爪を曲げ、インナーカップに固定してあるから、
ケースに収納したあとも…

このように、ちょうどゴトクで押さえられ、暴れることも、脱落の心配もありません。
燃焼テストでも、連続使用、25分×2回、30分×1回に無事合格!
ヽ(^∀^)ノ
ちなみに、燃焼音はこんな感じ。
あ・・・・
騒がしいエンダースってなんか新鮮♪
軍用だけにかっこよい燃焼音だなとも思えるのですが。
(=^^=)ゞ
(サイレントの反対だからトーキー?)
とまあこのような感じで、無事トーキー化できたのですが…
同時進行でしつこく続けていたサイレントヘッドの修正がうまくき、
あらま!
内燃現象が収まっちゃったよ!
(詳しくは前回の日記を)
というわけで、このトーキーヘッドは結局不要になったのです。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
でも、どうしようもない時は、こういう対処も選択肢の一つとしてありだと思った次第であります。
(=^^=)ゞ
*追記*
というわけで、せかっく作ったものの不要になったこのトーキーヘッド。
手にしてしばらく眺めていたら…
「あ!アレに合うんじゃね?」
というわけで早速実験。

ヤッパ思た通り!
そうアレ、とは「ピジョン ~PIGEON ・IGNUS ~」のことでした。
前回プリムス96のヘッドを流用し何とか復活を果たしましたが、
その都度ヘッドをプリ96から外すのが結構面倒だったのです。
これなら専用ヘッドとして置いとけるから、思いついたとき持ち出して遊べるぞ!
何より燃焼自体もこっちのヘッドの方が調子よさそうだ♪
ね?結構いい音で燃えてるでしょう?
実を言うと、ピジョンも本来はサイレントヘッドで静かに燃えるものなのです。
でももうそのパーツは手に入らないし、ほかにないほど小ぶりなヘッドなんで流用も難しいし。
だからこれで大正解だと思い自画自賛しております。
そういうわけで、最近はお昼ごはんの時に大活躍♪

今の時期だと、カップ麺ひとつ分のお湯を沸かすのにおよそ5分。
まずまずの火力ですね。
でもケースの形状が形状だけに熱がこもりやすいのか、

使用後は、バーナーヘッドがまっ赤ッ赤!
というか、炎もつられて赤くなってる!
決して不完全燃焼というわけではないのに。
これで正常なのかどうなのか…?
ピジョンはほとんど見かけないだけに、他の個体と比べられないからな~。
というか、ピジョンは本来サイレントヘッドだった!
なんかこのヘッドが馴染み過ぎて、そのことをすっかり忘れていたよ…
(=^^=)ゞ
*追記*(2016,11,10)
そういうわけで、この時のサイレントへッドを装着してみたところ…

うむ、お見事!
さすが肉球印、いい仕事するな~♪
むろん燃焼音は美・サイレント♪
これだけ静かだとお店で使っても大丈夫!
実はつい先ほど、店でこれに火をつけお昼の用意をしていたところ、
そこにお客さんが来られたんだけど、結構な燃焼音に、
「?」
ってなておられたから。
(=^^=)ゞ
その原因はヘッドがゆがんで溶接されていることでした。
そういうときの解決策は、ちゃんと修正するか、ヘッドを交換するしか方法が無いのですが、
修正作業は、なかなかに手ごわいし、
またこの交換用部品についても、年代ものの場合簡単には手に入らないし、(あっても結構高値です。
(ちなみに今回のストーブは1967年製で、部品はかなり入手困難。)
そこで、作業中ふとこう思ったのです。
いっそのこと…
サイレントをやめて普通に燃やしてみちゃダメ?
それだと内燃現象を起こしようがないので、
傾いてようがゆがんでいようが、長時間安定して燃えてくれるはず!
そこで、オーナーさんにそうご提案してみると、
「内燃気にしながら使うよりは精神的に落ち着きます。
また、うるさい方が燃焼しているのが分かるので安心できますし、
途中で内燃起こすかもと思うと何時も消す準備しているのが精神的にチト辛いです。」
とのお返事をいただけたので、修正作業と並行し、こちらの作業にも着手!
普通に考えれば、ほかのストーブからヘッドを移植すればOKなのですが、
いかんせん、このエンダースはヘッドの取り付けネジが特殊なため、
簡単にボルトオンとはいきません!
そこで思いついたのが、手元にあったGIストーブ(M-1950)の予備パーツ。

無論これはアメリカ製でインチ規格だから、ドイツ製のミリ規格のエンダースとはネジが合いません。
でも実はこれのヘッドはこのように3つのパーツに分解できるのですよ。

①のトッププレートの下は、②のインナーカップと③にアウターカップとの二重構造になっていて、
②と③の穴の位置をずらすことにより、
空気の流入量を変更し最適な燃焼を得ることができるようになっております。
今回は①と②を使用しようと考えました。
これならネジ山関係なしに、サイズだけを考慮すればいいからね。
で、これをエンダースのカップにはめ込んでみると…

あははは!
笑っちゃうほどにぴったり!
というわけで、取りあえずチャッチャとヘッドを作って燃やしてみましょうか♪
っと、その前に…
インナーカップのあるなしでどちらがいいか比べてみましょう。
こちらがインナーなし

周囲の穴からも炎が出て、一見火力が強そうですが、
実際は炎が散って火力事態は弱く感じました。
(水500cc沸騰まで約8分)
いっぽうこちらはインナーあり。(穴二つ解放)

炎の立ち上がりは同じように見えますが、なんというか炎の密度が濃い気がします。
実際火力も先ほどよりあるようです。
(水500㏄沸騰まで約6分)
そういうわけで、インナー込みでのヘッドを作成することにし、
ちょちょいのちょいで完成しました!

このように、トッププレートの爪を曲げ、インナーカップに固定してあるから、
ケースに収納したあとも…

このように、ちょうどゴトクで押さえられ、暴れることも、脱落の心配もありません。
燃焼テストでも、連続使用、25分×2回、30分×1回に無事合格!
ヽ(^∀^)ノ
ちなみに、燃焼音はこんな感じ。
あ・・・・
騒がしいエンダースってなんか新鮮♪
軍用だけにかっこよい燃焼音だなとも思えるのですが。
(=^^=)ゞ
(サイレントの反対だからトーキー?)
とまあこのような感じで、無事トーキー化できたのですが…
同時進行でしつこく続けていたサイレントヘッドの修正がうまくき、
あらま!
内燃現象が収まっちゃったよ!
(詳しくは前回の日記を)
というわけで、このトーキーヘッドは結局不要になったのです。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
でも、どうしようもない時は、こういう対処も選択肢の一つとしてありだと思った次第であります。
(=^^=)ゞ
*追記*
というわけで、せかっく作ったものの不要になったこのトーキーヘッド。
手にしてしばらく眺めていたら…
「あ!アレに合うんじゃね?」
というわけで早速実験。

ヤッパ思た通り!
そうアレ、とは「ピジョン ~PIGEON ・IGNUS ~」のことでした。
前回プリムス96のヘッドを流用し何とか復活を果たしましたが、
その都度ヘッドをプリ96から外すのが結構面倒だったのです。
これなら専用ヘッドとして置いとけるから、思いついたとき持ち出して遊べるぞ!
何より燃焼自体もこっちのヘッドの方が調子よさそうだ♪
ね?結構いい音で燃えてるでしょう?
実を言うと、ピジョンも本来はサイレントヘッドで静かに燃えるものなのです。
でももうそのパーツは手に入らないし、ほかにないほど小ぶりなヘッドなんで流用も難しいし。
だからこれで大正解だと思い自画自賛しております。
そういうわけで、最近はお昼ごはんの時に大活躍♪

今の時期だと、カップ麺ひとつ分のお湯を沸かすのにおよそ5分。
まずまずの火力ですね。
でもケースの形状が形状だけに熱がこもりやすいのか、

使用後は、バーナーヘッドがまっ赤ッ赤!
というか、炎もつられて赤くなってる!
決して不完全燃焼というわけではないのに。
これで正常なのかどうなのか…?
ピジョンはほとんど見かけないだけに、他の個体と比べられないからな~。
というか、ピジョンは本来サイレントヘッドだった!
なんかこのヘッドが馴染み過ぎて、そのことをすっかり忘れていたよ…
(=^^=)ゞ
*追記*(2016,11,10)
そういうわけで、この時のサイレントへッドを装着してみたところ…

うむ、お見事!
さすが肉球印、いい仕事するな~♪
むろん燃焼音は美・サイレント♪
これだけ静かだとお店で使っても大丈夫!
実はつい先ほど、店でこれに火をつけお昼の用意をしていたところ、
そこにお客さんが来られたんだけど、結構な燃焼音に、
「?」
ってなておられたから。
(=^^=)ゞ
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コメント
カップは、、、
Re: カップは、、、
わははは!
さすがさすが!
これは68年のロジャースです♪
しかし、恐ろしいところに目が行きますね~!
ほんと、もう立派な変態さんですよ♪
ちなみに、WYOTT製も窓が四角く空いてるのですよ♪
さすがさすが!
これは68年のロジャースです♪
しかし、恐ろしいところに目が行きますね~!
ほんと、もう立派な変態さんですよ♪
ちなみに、WYOTT製も窓が四角く空いてるのですよ♪
ローラーバーナーって
RADIUS 43ですかねー?
僕には箱ストはサイズ以外は全て同じに見えてしまいますが笑
それぞれ特徴が違うのも魅力なのでしょうね(^-^)
ライダーには嬉しい四角い収納スタイル。
あー、一台欲しくなっちゃうじゃないですか〜!笑
僕には箱ストはサイズ以外は全て同じに見えてしまいますが笑
それぞれ特徴が違うのも魅力なのでしょうね(^-^)
ライダーには嬉しい四角い収納スタイル。
あー、一台欲しくなっちゃうじゃないですか〜!笑
Re: ローラーバーナーって
ローラーバーナーは、一旦ヘッドまで燃料を送り、
そこで燃料を熱してからニップルまでおろしてで吹き出すヘッドなので、
多くのケロシンストーブや、111Bなどの一部のガソリンストーブで見られるヘッドです。
この手のヘッドは、たいていそのままガソリンも使用できるので、マルチと言ってもいいんじゃないかな?
ご指摘のラジ43もそうです♪
箱ストは、ストーブ本体の構造は似ているのが多いですが、
ケースやゴトクの展開具合などが本当に多種多様で、
「むむ!こんなふうに?!」
とうならされる複雑なのや、
「へ~、すごい!」
と思わずうなってしまうほどの、繊細できれいな接合部など、
そういう部分い作り手の職人魂が見えてすごく楽しいのですよ♪
そういう点では、ラディウスというメーカーは本当に職人魂にあふれていて、
箱スト界では一押しのブランドですね♪
私もついついコレクションしてしまっているのです。
でもその分レアで高価なのが難点…
(=^^=)ゞ
そこで燃料を熱してからニップルまでおろしてで吹き出すヘッドなので、
多くのケロシンストーブや、111Bなどの一部のガソリンストーブで見られるヘッドです。
この手のヘッドは、たいていそのままガソリンも使用できるので、マルチと言ってもいいんじゃないかな?
ご指摘のラジ43もそうです♪
箱ストは、ストーブ本体の構造は似ているのが多いですが、
ケースやゴトクの展開具合などが本当に多種多様で、
「むむ!こんなふうに?!」
とうならされる複雑なのや、
「へ~、すごい!」
と思わずうなってしまうほどの、繊細できれいな接合部など、
そういう部分い作り手の職人魂が見えてすごく楽しいのですよ♪
そういう点では、ラディウスというメーカーは本当に職人魂にあふれていて、
箱スト界では一押しのブランドですね♪
私もついついコレクションしてしまっているのです。
でもその分レアで高価なのが難点…
(=^^=)ゞ
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少なくともFIESTAではない(^-^)
多分f^_^;)
GIの変態より