鴨下式トーチランプ
さてさて、ここのところ続いている古い国産ガソリントーチのレストアですが、
実はもう一台控えていたのです。
そういうわけで、次はこれ!

いい感じの汚れ具合。
で、反対側。

大きく記号と番号を書かれているということは、
どこかの事業所などで使用されていたもののようですね。
で、気になるのはこれ!

噴出孔後ろの変な機構。
なにこれ?
で、最初は気づかなかったけれど、よく見ればスピンドルとジェットの位置ずれてるよね。
で、この変な装置は、ジェットの後ろ。
しかも、バネ仕掛けになっているみたいで、後ろから強く押すと押せる。
ということは…
(この答えは後程明らかに♪)
でこの正体はと言いますと…

鴨下式トーチランプ…
鴨下式?
いったいどういう方式だ?
その横に漢字とカタカナでなんか書いておりますが、汚れて読みづらいのできれいにしてから解読することに。
じゃまずはきれいにしましょう!
事前チェックの結果、ウイックもきれいで、空気の詰りもなさそうなので、
今回は分解するのは、ポンプとNRV付近だけにしました。
(というか、ホントのことを言うと、固着とネジ止剤が超協力めちゃくちゃ硬くて分解できなかったのです。)
で、NRVのゴムパッキンを交換。
ポンプカップは生きていたけどもう亀裂が入る寸前だったので新品と交換。

新品のカップは、このように二晩ほどサラダ油浸けにした後、よく拭って装着します。
というわけで、後は全体の汚れをざっと落として、
燃料通路をきれいに通して完成!

うむ!
綺麗でカッコ良い!

この時代のトーチは、持ち手がポンプになっていて、
その部分がまるでどこかの神殿の柱のようでとても美しいな~♪
で、先ほどの装置と並び、なんだろうと気になっていた、タンク上部の小さな長めのネジ。
最初は汚れでわからなかったけれど、よく見ればネジの上の部分に何やら刻印があるではないの。
近づいてよく見ると…

なになに…
「AIR VALVE」。
エアバルブ!
つまり空気抜き!
なるほど、使用後この丸いダイアルをひねって中の圧を抜くのだな!
ピジョンもアサヒもこういうのを備えていなかったから、
使用後はひっくり返して、フィラーキャップを緩めて圧を抜かねばならなかった。
なるほど、之は便利だ!
これが鴨下式というわけか?
ここで先ほど汚れて読みづらかった表記を見てみると…
なになに、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
特許 鴨下式トーチランプ
ご使用に就いて
噴焔口に「ゴミ」が詰まり
火炎が衰えまたは噴出しない時は
上部のボタンを押すと
「ゴミ」は掃除針によって外に押し出され
噴焔が容易になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほど!
やっぱ、思った通り、先ほどのあれはクリーニングニードルだったわけだな!
で、これが鴨下式というわけか!
なるほど、ワンプッシュで掃除できるからこれは便利♪
そしてさらに読み進むと、これを製造したのは、
東京の「有限会社 鴨下製作所」だということも分りました。
(なんと今も健在で、現在は株式会社になっておりました「株式会社 鴨下製作所」)
ついでに製造年月日も判明!

昭和44年12月。
ん?
まさに悪星君の誕生日やん!
ということは、これも今年で46歳か~!
というわけで、綺麗になって正体も年齢も判明した鴨下さん。
ではその実力のほどは…
ヽ(^∀^)ノ「ファイヤー!」

「ビィィィィィィィィィィ~!」
なんとも独特な、まるでレーシングカーの排気音のような音で炎を噴出!
へ~、同じようなトーチでも、こんなに違うものなのか?
スピンドルとジェットが一段ずれてるから、そこでガスの流れが変わり音も微妙に変化するのかな?
ま、確かに管楽器で言えば音の出口にあたる部分だから、この形状で音色も当然変わるのでしょうね。
え?
言葉だけでは伝わらない?
そりゃ、そうだ!
では動画で迫力ある燃焼音をお楽しみください♪
途中一瞬息継ぎしたのは、多分クリーニングニードル付近の汚れ。
今回ずぼらで分解しなかったから、多分古い煤などがガスで押されて動いたのでしょう。
今度時間があるとき分解清掃しよ~っと♪
ま、取りあえず今回はここまでで完了!
ヽ(^∀^)ノ
でも、鴨下式があるのなら、
鴨上式もあるのかな?
いやそうなりゃいっそ、
下賀茂式や、上賀茂式もあったりして…
φ(._*)☆\(-_-)神社か!
実はもう一台控えていたのです。
そういうわけで、次はこれ!

いい感じの汚れ具合。
で、反対側。

大きく記号と番号を書かれているということは、
どこかの事業所などで使用されていたもののようですね。
で、気になるのはこれ!

噴出孔後ろの変な機構。
なにこれ?
で、最初は気づかなかったけれど、よく見ればスピンドルとジェットの位置ずれてるよね。
で、この変な装置は、ジェットの後ろ。
しかも、バネ仕掛けになっているみたいで、後ろから強く押すと押せる。
ということは…
(この答えは後程明らかに♪)
でこの正体はと言いますと…

鴨下式トーチランプ…
鴨下式?
いったいどういう方式だ?
その横に漢字とカタカナでなんか書いておりますが、汚れて読みづらいのできれいにしてから解読することに。
じゃまずはきれいにしましょう!
事前チェックの結果、ウイックもきれいで、空気の詰りもなさそうなので、
今回は分解するのは、ポンプとNRV付近だけにしました。
(というか、ホントのことを言うと、固着とネジ止剤が超協力めちゃくちゃ硬くて分解できなかったのです。)
で、NRVのゴムパッキンを交換。
ポンプカップは生きていたけどもう亀裂が入る寸前だったので新品と交換。

新品のカップは、このように二晩ほどサラダ油浸けにした後、よく拭って装着します。
というわけで、後は全体の汚れをざっと落として、
燃料通路をきれいに通して完成!

うむ!
綺麗でカッコ良い!

この時代のトーチは、持ち手がポンプになっていて、
その部分がまるでどこかの神殿の柱のようでとても美しいな~♪
で、先ほどの装置と並び、なんだろうと気になっていた、タンク上部の小さな長めのネジ。
最初は汚れでわからなかったけれど、よく見ればネジの上の部分に何やら刻印があるではないの。
近づいてよく見ると…

なになに…
「AIR VALVE」。
エアバルブ!
つまり空気抜き!
なるほど、使用後この丸いダイアルをひねって中の圧を抜くのだな!
ピジョンもアサヒもこういうのを備えていなかったから、
使用後はひっくり返して、フィラーキャップを緩めて圧を抜かねばならなかった。
なるほど、之は便利だ!
これが鴨下式というわけか?
ここで先ほど汚れて読みづらかった表記を見てみると…
なになに、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
特許 鴨下式トーチランプ
ご使用に就いて
噴焔口に「ゴミ」が詰まり
火炎が衰えまたは噴出しない時は
上部のボタンを押すと
「ゴミ」は掃除針によって外に押し出され
噴焔が容易になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほど!
やっぱ、思った通り、先ほどのあれはクリーニングニードルだったわけだな!
で、これが鴨下式というわけか!
なるほど、ワンプッシュで掃除できるからこれは便利♪
そしてさらに読み進むと、これを製造したのは、
東京の「有限会社 鴨下製作所」だということも分りました。
(なんと今も健在で、現在は株式会社になっておりました「株式会社 鴨下製作所」)
ついでに製造年月日も判明!

昭和44年12月。
ん?
まさに悪星君の誕生日やん!
ということは、これも今年で46歳か~!
というわけで、綺麗になって正体も年齢も判明した鴨下さん。
ではその実力のほどは…
ヽ(^∀^)ノ「ファイヤー!」

「ビィィィィィィィィィィ~!」
なんとも独特な、まるでレーシングカーの排気音のような音で炎を噴出!
へ~、同じようなトーチでも、こんなに違うものなのか?
スピンドルとジェットが一段ずれてるから、そこでガスの流れが変わり音も微妙に変化するのかな?
ま、確かに管楽器で言えば音の出口にあたる部分だから、この形状で音色も当然変わるのでしょうね。
え?
言葉だけでは伝わらない?
そりゃ、そうだ!
では動画で迫力ある燃焼音をお楽しみください♪
途中一瞬息継ぎしたのは、多分クリーニングニードル付近の汚れ。
今回ずぼらで分解しなかったから、多分古い煤などがガスで押されて動いたのでしょう。
今度時間があるとき分解清掃しよ~っと♪
ま、取りあえず今回はここまでで完了!
ヽ(^∀^)ノ
でも、鴨下式があるのなら、
鴨上式もあるのかな?
いやそうなりゃいっそ、
下賀茂式や、上賀茂式もあったりして…
φ(._*)☆\(-_-)神社か!
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コメント
おー!
Re: おー!
まいどです!
でしょ?
縦書きの漢字カタカナにはちょっと痺れました♪
結構気に入ってしまったので、ただいま机の下に置いてチラ見で楽しんでおります。
(=^^=)ゞ
トーチはがらくた市でまとめて見つけて来たんで、
いじるのも同時期になっちゃったんですよ♪
(=^^=)ゞ
でしょ?
縦書きの漢字カタカナにはちょっと痺れました♪
結構気に入ってしまったので、ただいま机の下に置いてチラ見で楽しんでおります。
(=^^=)ゞ
トーチはがらくた市でまとめて見つけて来たんで、
いじるのも同時期になっちゃったんですよ♪
(=^^=)ゞ
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いや、注意書きと言った方が正しいかも?^ ^
かっこいいですね!
これは単に飾っていてもサマになる!
しかし最近トーチネタが尽きないひすさん、火器博物館出来そうな位所有してるのでは!?