ひす日記BBS

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2017-08

スター・ピジョン  レストア 後篇

さて前回の続きなのですがここでちょっと情報が…
以前ランタンレストアの際にもお世話になった、私のSNSの友人なおやんさんからこのような情報が。

「家の倉庫に何台かありました。
大阪万博の頃(?)だったように思います。」


なるほど…
では時代的には60~70年代ということですね♪
そしてさすがピジョンの地元東大阪だけあって、これが倉庫にズラリと!
その光景観たかったな~♪

貴重な情報どうもありがとうございます。(*^人^*)
さて、では作業の続きに戻って♪

前回の腰下を完成させましたので、残るは腰上!
いつもこういう作業の時行っていますが、
綺麗に分解できれば、レストア作業の半分以上は成功したようなもの!
言い換えれば、分解こそが一番困難で厄介!
特に古ければ古いほど、固着もひどく、思わず心が折れそうになります。

無論こいつも例外ではなく…

CIMG9289.jpg
前回の上下分割だけでも、結構骨が折れたのに、
今回はも一つ面倒くさそうなにおいがプンプン!
(古いガソリン臭もプンプン!)

前回お話したように、レンチなどでくわえる場所の無いバーナー部は、
このように凹み部分に合った木片を用意し、それをはめ込み、その部分で万力に固定することに。
CIMG9466_20150503113804c74.jpg
そして、ネジを切っただけでつかみどころのないパイプ部分にはこのようにダブルナットで挑みます。

aとbをたがいに締め込みがっちりと固定した後、
緩める時はaを、絞めこむときはbを、それぞれレンチで加えて回します。

というわけで早速チャレンジしてみたのです。

で・す・が…


無理だ~!

_l ̄l○lll ガクッ



この部分の固着は本当にひどく、いくらダブルナットを噛み合わせても、
緩めようとして叩いているうちにナットがずれて役に立たなくなってくる!
だから意地になって何度かチャレンジしたものの、全く外れる気配がなく、
それどころか、最終的には部品をゆがめてしそうな気が!
で、その時ふとこう思ったのです。

「あれ?意地になってここを外したたからと言って…

よく考えると、ここを外さなくとも、ある程度の清掃は可能なわけで、
そう頭を切り替える方が現実的に思えてきました。
いや~、危うく目的と手段が入れ代わってしまうところでした。
そういうわけで、、ここは潔くギブアップ!

(=^^=)ゞ

この部分を分離せず分解清掃することにしました。

というわけで、両手を真っ黒にしながら何とかここまできれいに出来ました!
CIMG9480.jpg
ふ~、手ごわかった…

ん?
CIMG9492_20150504101701b31.jpg
やや!こんなところに社名の刻印が!
そう、製造したのは「日本ハッピー工業株式会社」という会社だったのです。


無論燃料と空気の通り道は、詰りなく通るようにしましたから、
後は組み付けだけで何とかなるはず!

そうそう、このジェットとスピンドルが独特だったのでちょっとご紹介。
CIMG9489.jpg

ジェットは穴が6面の壁で囲われており、その壁それぞれに穴が開いております。
中央のジェット孔から吹き出るガスの流れが、この穴を通じて外気を取り込み、
理想的な混合気にする仕組みなのでしょう。
で、またスピンドルの先端にはこのジェット孔用のクリーニングニードルが!

こんなには初めて見るぞ!
アイディアと技術がさすがだな~!

で、一応組み上げたのですが、
最後まで分からなかったのがこのネジ。(①と②)
CIMG9478.jpg
①は、ここを開けるとガスの通り道が見えますが、
緩めるとガス漏れを起こし引火するので調整用というわけではなさそう。
掃除の際の点検口みたいなもんかな?

でも②の意味が全く分けが解らない!
ただ単に穴にはまっているだけ。
そしてその穴は、何度よく見てみてもどこにも通じていない感じ。
(前回の様に予備パーツが入っているわけでもないし…)
これはいったいなに?
なんなの??

ん?
待てよ…
そういや、もう一個こういう穴があったな…

ここ!ここ!(先ほどの画像の③)

ここは、これには欠品となっておりますが、本来こんな感じでフックが付く部分。
CIMG9490.jpg
(画像は並行して作業中の古いイギリス製の別のトーチ)

どこかにひっかけたりして使うためのものかと思っていたら、
ハンダごてなどをここに引っ掛けて固定し、熱するためのものみたいです。
b.jpg
こんな感じで

ということは…

もしかして先ほどの謎の穴もそういう使い方があったのかも?
そして普段はネジ山を痛めないようにあのネジを差し込んであるとか?
実際このフックはオプションだったのか、フックの代わりに先ほどの①のようなネジが付いているのもよく見かけます。

で、何気にコントロールノブを眺めていると…

あれ?
ここにも妙なネジが!
CIMG9497.jpg
なぜに真鍮??

ちょっと外してみましょうか…
CIMG9499.jpg
ほ~。
やっぱなんか意味ありげ。
普通に軸を固定するだけなら、この矢印の空間は不要ですよね。
またわざわざ軸を中空に加工する意味もない。(手間とコストがかかるだけだもの。)
だから、恐らくこの部分にも何か消耗品の予備が入っていたはず。
(グラファイト?それともニップル?)

なんか、からくりのようで楽しいな~♪
(ハンドルにもしっかり刻印があるし。)
こういうアイディアが、後発で小さいながら、アイディアと技術力で奮闘した、
スェーデンのメーカー「RADIUS(ラディウス)」と重なるな~。

だから、一層好きになってきた!

というわけで、取りあえず一応完成いたしました!
CIMG9567_20150506135639df0.jpg
ヽ(^∀^)ノ

CIMG9571.jpg
コントロールノブもポンプもピッカピカ!

CIMG9573.jpg
見えない底の方もガンバって磨き上げました♪

CIMG9576.jpg
噴出口をのぞき込むと、綺麗になったニップルがすごく誇らしげ♪

CIMG9565.jpg
「う~ん、ほれぼれ~♪」
と結構ナルちゃんなピジョンさん♪


無論見た目だけでなく中身の方もきれいになったので、
ポンプで加圧すると、漏れや詰りも全くなし!
またバルブを開くと勢いよくエアが出てくるので、まず問題なく火を吹くはず!

ですが、文中何度も「気に入った!」と書いていた通り、かなりのお気に入りとなってしまったので、
しばらくはお店にディスプレイして楽しむことのにしちゃったから、
ガソリンを入れての試運転は今はちょっと見送ることにしました。

だって、一度ガソリンを入れると、臭いがきつくて店に置いて置けなくなっちゃうから…
(=^^=)ゞ

ですが、取りあえずこれでレストア完成ということにしたいと思います。

長文にお付き合いくださいましてどうもありがとうございました。
(*^人^*)

CIMG9622.jpg


ちなみに、ケースにある「自動発火速熱式」というのは、
バタフライランタンや、ゲニオールにあったような、予熱バーナーのこと。
私のモデルにはついておりませんが、それを装備したモデルもあり、
しかもそれはライターのように火打石が付いていて、文字通りマッチもライターも不要な自動式であったようです。
なんとまあすごい装備!

やっぱ、ピジョンはユニークなアイディアを持った、頭の柔らかい会社の優れた製品だったんだ!
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