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2021-04

ケロシンランタン レストア 前編 ~バタフライ~

こちらは先日修理依頼でやってきたケロシン(灯油)ランタン。
CIMG8901.jpg
その名も「バタフライ」

灯油を燃焼させ、その熱で発光させる仕組みなのですが、
実は私は今までランタンをいじったことがありません。
と言いうか、使ったことも、手にしたこともありません。

ですが、基本構造はストーブと一緒のはずだし、
何より最近興味がわいてきていたところだっただけに、後さき考えず依頼をお受けしてしまったのです。

そういうわけで、まずは分解&清掃♪

構造や、仕組みを理解するために、できるだけゆっくりと時間をかけて分解していきます。
CIMG8905.jpg
なるほど…

CIMG8915.jpg
なるほど…

さて、さらにその後、小さな部品もすべて取り外し、可能な限り分解しました。
CIMG8924.jpg
よし、理解した!

こうしてじっくり分解すると、全体の仕組みと、各々の部品の意味がよく理解できるので、
その後の、組み付け、調整も作業前に頭でシュミレーションできるためすごく楽なのです。

つまりこういう仕組みですね。

ばたふらい2

このランタンは大きく3つの働きをする部品で構成されています。
燃焼発行する本体。
本体を予熱するための予熱バーナー部。
タンクを加圧するポンプ部。

加圧されたタンク内の燃料は、ノズルを通じジェネレターを通過しながら加熱され、
ニップルの小さな穴(ジェット孔)より高熱高圧の霧状になり噴射、
そして、一旦外気に触れ、ミキシングチューブで空気と混じり混合気となり、
セラミックノズルから噴射しそこで燃焼(発光)。
そしてその燃焼熱で、ジェネレターが熱せられ、燃料の気化がさらに進み、
それにより加圧、燃焼というサイクルが繰り返されるのだな。

そうそう、分解中にこういうものと遭遇しました。
CIMG8919_20150415124009c60.jpg
バタフライから出て来たバタフライ?
北の大地は北海道在住だったんでしょうが、文字通り「飛んで火に行った」わけですね。


そういうわけで、まずは煤と油でコッテコテに汚れた部品をきれいに清掃します。

まずはベトベト汚れをパーツクリーナーで落とし、
その後おおまかな汚れを真鍮ブラシで優しく落とします。
CIMG8928.jpg
で、こうしてきれいに入れ物に並べたら、サンポールを薄めた洗浄液にしばらく漬け込み、
中和作業の後よく水洗い。

そのご、再び真鍮ブラシできれいに洗うと…
CIMG8931.jpg
まあ綺麗!

というわけで、まずは本体の確認。

燃料の流れに沿って確認しましょう。

バルブの根元の燃料吸い上げ口を見てみると…

CIMG8937_20150415124030410.jpg
このような構造になっております。
仕組みとしては、コールマンのGiストーブ系と同じですね。
フュエルチューブ(左下)の先端には穴が開いており、そこから燃料が吸いこませます。
そしてフュエルチューブの中にはフュエルニードル(画像上)が入っており、
そのとんがった先端部分が、先ほどの穴に押し付けられたり離れたりすることで、バルブの開閉をしています。

ですからこの部分のチェックは、ニードルやチューブのゆがみの有無、
チューブの穴の詰りと、ニードルの先端部分のテーパー(とんがり具合)。

幸い、今回は何方も異常なし!

またこのタイプだと必ずチェックしておかなければならない部分がこれ!
CIMG8938_2015041512403143f.jpg
ニードル先端を受ける部分のパッキンの状態。

この方式は、穴を棒でふさいているだけなので、それだけでは閉じたつもりでも燃料が漏れ出ます。
ですのでゴムパッキンで接合部をしっかり密着させる必要があるのです。
もしパッキンが無かったり、あっても劣化していて役に立たない場合は、
いくらバルブを閉じても燃料が噴き出るので、消火できない危険な状態となります。

今回は、念の為パッキンをこしらえて交換することにします。

さて、その次はジェネレター。
ここはバルブを通じて出た燃料を熱して気化しやすくするための装置。

下から登ってきた燃料は、らせん階段のようなチューブ内を通りそこで炎にあおられ熱せられます。
CIMG8932_2015041512401432d.jpg
あれま!
先ほどは気づかなかったけれど、綺麗に刻印されてるじゃない!

結構気合入れて作ってるやん!

ここは穴や亀裂、そして内部の詰まりをチェックです。
よし、ここは大丈夫!

ヽ(^∀^)ノ

そして次は燃料を勢いよく吹き出すニップル。
CIMG8941.jpg

うんうん、掃除し、詰りを解消したら、穴も広がっていなく状態はなかなかよい感じ。
そして、この穴を掃除するためのクリーニングニードルもまだまだいけそう。

そしてその後に空気と混じりあい、出来上がった混合気を下向きに方向転換させるミキシングチューブですが、
CIMG8905.jpg
左端に見えている、U字型の部分ね。
ご覧の様に錆びてひどい状態でしたが、さびだけ落とせば大丈夫そうです。

余りに汚れていたので、パッと見サビの塊に見えたものだから、
てっきりすべて鉄素材で溶接されていると思っていたミキシングチューブ。
よく見ると分解できることに気づきました。
CIMG8951.jpg
というわけで早速バラバラ~♪

で、鉄部分はブラシでサビを落とし、真鍮部品はいつものように薬品処理。
CIMG8954.jpg
うむ、きれいに輝きを取り戻した!
こうして見るとかなり状態は良いようだ…

で、チューブを手に取りよく見てみると…
CIMG8959.jpg
やややや!
こんなとこにも蝶々の刻印が!

ほんと、結構気合入れて作ってるな~。

じゃなくて、このマイナスネジ…
なるほど、このネジ(矢印部分)で、中を通る空気の流量を調整するのだな。
バイクのキャブで言えば、「ミクスチャア・スクリュー」に相当するわけか!

このネジは、チューブの中を横切る形で貫通しており、
そのでっぱり具合が空気の流れに対する抵抗の大小になり、
絞めこむほど空気が少なくなるようにできております。
だからここは慎重に何回転回したかを数えながら最後まで締め込み、その回数を記録しておくことにしました。
こうしておくことで、基準となるべき当初の締め込み回数を把握できます。

でネジを引き抜くと…
CIMG9046.jpg
あれま!
こんな形なのか!
どうも内側の形状はネジではなく、平たい板状になっており、
この板の角度によって、ガスの流速を調整しているようでした。
ですので、重要なのは回転数ではなく、ネジの向きですね。
この個体の場合、ねじの頭のマイナスと、90℃ずれる形で板がついておりました。

だから流速を速めるにはネジの頭を「-」、遅めるには「|」と考えればいいわけですね。


で、最後に出口のセラミックノズル。

まるで陶器製のシャワーノズルですが…
CIMG8907.jpg
綺麗に二つに割れているね~。

でも、欠けが無いので何とか使用できそうな感じ。


とまあ、ざっと本体部分を見たところ、致命的な故障はなさそうなので一安心。

次回は、ポンプ部と予熱バーナー部を見ていくこととします。

ヽ(^∀^)ノ 「こちらにつづく!」



*感謝!(*^人^*) !*

日なんと、この日記を読んでくれはったお友達のなおやんが、
なんと!新品部品を送ってきてくださりました。
CIMG9039.jpg
左が割れキャップ(一応耐火パテで接着済み)、右がピッカピカの新品キャップ!

実はなんとも驚いたことに、なおやんの会社がこの手のランタンを取り扱っておられるとのことなんです!
そこで、私の日記を見られ、心配してこうして部品をお送りくださったというわけ。

感謝!感謝!
本当にどうもありがとうございます。

また雨にもかかわらず、この部品をわざわざ家までお届け下さったきよさんの奥さんにも感謝です!
というのも、なおさんは私の住所をご存じなく、私の近所のきよさん宛てに荷物をお送りくださったから。
きよさんねえさんありがとうございます。(*^人^*)

ああ、思えば私はいつも、こうして周りの人に助けてもらって生きているな~♪
ほんと、感謝!感謝であります!

(*^人^*)



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コメント

ケロランタン

ペトロマックス系のランタンですが、熱膨張によりニップル、ミキシングチューブ、ガスチャンバー、ノズルなどが結構緩みます。セラミックノズルに割れや欠けがあると・・・・燃焼中にぽろっと外れて落ちることがありますよ。
後は、ミキシングチューブとニップルの隙間は結構シビアなんで調整が面倒ですよ。
余熱バーナーは穴(燃料穴、空気穴)の詰まりや広がりがあると火が大きくなりすぎたり、立ち消えが発生します。
中華バタフライだと、タンクは鉄製なので内部のサビにも気をつけてください。

よしくんさんへ

はじめまして、こんにちは。

お~~!
これはとてもありがたい情報!
本当にどうもありがとうございます。
なるほど、そういったトラブルが多い機種なのですね。
参考になります。

またチューブとニップルの隙間調整。
ここはコールマンのチャンバー隙間に通ずるめんどくささがありそうですね。
まずはトライ&エラー!

他のご指摘の点(穴、サビ)なども今後気をつけてチェックしていきます。
また何かございましたら、いろいろご指南お願いいたします。

ではどうもありがとうございました。
(*^人^*)


> ペトロマックス系のランタンですが、熱膨張によりニップル、ミキシングチューブ、ガスチャンバー、ノズルなどが結構緩みます。セラミックノズルに割れや欠けがあると・・・・燃焼中にぽろっと外れて落ちることがありますよ。
> 後は、ミキシングチューブとニップルの隙間は結構シビアなんで調整が面倒ですよ。
> 余熱バーナーは穴(燃料穴、空気穴)の詰まりや広がりがあると火が大きくなりすぎたり、立ち消えが発生します。
> 中華バタフライだと、タンクは鉄製なので内部のサビにも気をつけてください。

すごいーーー

光ったパーツ見て鳥肌立ちました笑
だって、我が家に来た時は真っ黒で灯油臭くて、見なかった事にして梱包ですから笑

いやいや、すごい!

バタフライインバタフライなんて気づきませんでした(p_-)


ブラッシングして光ったパーツを見るとゾクゾクしますよね!

というわけで私も今286A700ワンマントル、先ほど入荷したのでバラしてますよ〜^_^

キツネさんへ

こんにちは!
どう?結構きれいになったでしょう?
このパーツ洗浄は、面倒だけど結果が一番楽しい作業です♪
只今、タンクや鉄部品の錆取りに励んでおりますが、
やはり鉄は真鍮ほどきれいにはならず、ほどほどで作業を終える予定ですので、
どうかご了承ください。
(*^人^*)

で、今日はポンプと予熱バーナーをする予定でしたが、
先日の確定申告で訂正個所が見つかり、バタバタしております。
そういうわけで、まだちょっと時間がかかりそうなんですよ。
(=^^=)ゞ

やや!
そちらも作業中?!
ブログ記事楽しみにしてますよ~!
ヽ(^∀^)ノ、

やってますな〜

本業の100倍張り切ってますな〜☆
もうそろそろ、売り場作って行きましょうよ。

Re: やってますな〜

いや~。
私は基本売りたくないたちなんで、店頭には並べたくないですね♪
並べて売れてしもたらイヤヤも~ん♪
(=^^=)ゞ

でも立派な看板は、ほら!
http://blog-imgs-73.fc2.com/h/i/s/hisuaki/201503041022065f8.jpg
こうして掲げております。

おっ!

若社長作の看板☆

Re: おっ!

ええでしょ~♪
ヽ(^∀^)ノ

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