ひす日記BBS

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2017-08

銀杏の話

最近ちらほらと友人の日記に銀杏(ぎんなん)が登場するので、
どうしても食べたくなってきた私は、八百屋さんを覗いて銀杏を探しました。
ですが、先日の台風の影響と、まだ少し時期が早いのとでどこにも売ってない!
う~ん、くやしい!
無いとなると余計に食べたくなる!
もういっそ、公園まで行って拾ってこようか?

毎年秋にはこうして銀杏の油いためをつまみに一杯やるのが最高やもんね♪
CA396774.jpg
あ~、銀杏美味いね~♪食べたいね~♪

所でこの銀杏、銀杏と書いて「ぎんなん」と読むか「いちょう」と読むか、
それでずいぶんその文字自体のイメージが変わってきますよね。
「ぎんなん」と読むと、美味しそう、というよりは、むしろ臭ってきそうな感じなのに、
「いちょう」とよむと、涼しげで、わっと華やで、それでいてどこかもの寂しげなイメージ。
同じ感じなのにこうも変わるとは面白い!

そうそうイチョウ(ややこしいのでこう書きます)といえば…
昔古本屋さんで買った小説を読んでいて、とあるページを繰った時、
「おや?これは?!」
そこにはイチョウの葉が一枚挟まれていました。
多分前の持ち主がしおり代わりに挟んでいたのでしょうね。
そのあまりに鮮やかできれいな黄色に目を奪われ、しばし読むのを忘れ眺めていました。

そところで皆さん、なぜイチョウの葉は紅葉しても赤くならないと思います?
実はあの赤色は、葉の中にたまった糖分が変化したものの色なのですが、
イチョウは葉でできた糖分を溜めこまずに木本体へ送り込むため赤くなることはないのです。
(茶色になる葉は「タンニン」、いわゆる「渋」が原因です。)
私はそれを知った時、なるほどと思うと同時に、
「じゃ、なぜ他の木はわざわざ葉に蓄えた糖分を落ち葉にして切り離すのだろう?」
と不思議に思ったんですよ。

でいろいろ考えて結局次のように解釈しました。

糖分を蓄えた葉が落ちる
→それらは落ち葉となり、微生物などに分解される
→分解されてできた腐葉土は、木々には養分たっぷりの土壌
→自身の栄養となるとともに、まかれた種子が成長しやすくなる

つまり、紅葉し落ちらを散らす木々たちは、
自身の成長と、その後の世代のためにこそ、蓄えた糖分を土に返しているのだろう。
なんとまあ計画的な「もらう喜び」と「与える喜び。」!
う~ん、大人やね~♪

ということは…

糖分を全部幹に送って、養分の無い葉を落とすイチョウはまだまだガキ?
いえいえ、実はこちらにもちゃんとした理由がありまして。

実はイチョウというのはものすごく古いタイプの植物で、
それこそ、恐竜が登場する以前からほぼ変わらずに生き抜いてきている「生きた化石」なのです。
つまりそれほど長きにわたって生き抜けたということは、
急激な環境の変化や様々な環境の悪化にも耐え抜いてきたということで、
このイチョウの真骨頂はその生命力にこそあるのです。
それは、木本来の強さだけではなく、ほかの生物から身を守るという意味でもそうであるので、
葉などは「ケイ素」を含み、虫や草食獣があまり好まないものとなっています。
ですので、その落ち葉についても、ミミズやバクテリアがあまり好むものではないため、
分解されづらい葉は、土に戻るにはかなりの年数がかかります。
だから、その落ち葉に糖分をため込んでも、それを養分とするあてにはできないのですよね。

そういうわけで、イチョウは葉に養分を溜めるくらいなら、
それらを幹に送り込み、自分自身を強化し、
そして実らせる種子や果実に養分をしっかり蓄えるという道を選ぶしかなかったわけですよ。
だからこそ、こうして長きにわたり繁栄できているというわけ。

そしてまた、おもしろいことに、イチョウの木って人のいる場所ではすごくよく見かけるのに、
自然林の中ではほとんど見かけることが無い。
これはつまり、その生命力の強さと、たくさん実るギンナンに目を付けた人間が、
いざという時のために木々を自分たちのそばに植えたから。
だからほら、どこの街でも人の集まるお寺や神社には大きなイチョウの古木があるでしょ?
でもそれならなおさら、あちこちの野山にも自生していていいはずですよね?

実はこれほど生命力の強いイチョウも、一時絶滅寸前にまで追いやられたんです。
それは、恐竜が絶滅しちゃったその後のことで、
いくらしっかり栄養を蓄えた果実を実らせても運んでくれるものがいなくなったのと、
再び過ごしやすくなった気候の変化ととも、幅を利かせて来た新しい植物群(被子植物)の登場が原因。
だから、世界中のイチョウがほぼ絶滅し、最後に残った今の中国の高山地帯のものだけが細々とその後生き残っていたのです。
そして、そのずっとずっとのちに、人間に発見され、その実を持ち帰られることにより、
そこで再びその強い生命力を発揮して、今のように復活できたのです。

そういうわけで、イチョウの木は生き物的にはすごくすごく先輩だし、
私たちの生活に、深く深くかかわってきていたのですよ。

ですが最近、「ギンナンの臭いが臭いから木を切り倒せ!」という苦情がたまに出ており、
そういう声を聞くたびにでも、
そう言わず、その「臭い」も、季節の「匂い」としてしばしの間我慢して欲しいなと思うのです。

だって、ギンナンのあの臭いの元は、葉に養分を溜めれないイチョウの木が、
自分の子供(実)に持たせた、精いっぱいの養分なのですから。


最後に。
ギンナンって、「銀杏」のくせに全然銀色と違うやん、むしろ「金杏」やん!
そう子供のころ思っていた私は、その後銀杏を拾ってきて、家で実を取り出し水洗いした時納得しました。
「なるほど、綺麗な銀色や!」

でも拾った場所が御堂筋で、しかも地下鉄に乗って持って帰ったから周囲に結構臭ったよな~。
おまけに新婚当時だったから奥さんも横にいたから、ずいぶん恥ずかしい思いをさせてしまったよな~。

(=^^=)ゞ


*追記*
文中で少し触れましたが、イチョウは被子植物でなく、裸子植物。
つまり、果肉を持たず種子をむき出しで実らす植物。
「え?でもギンナンってあの臭い部分が果肉じゃないの?」
確かに一見そう見えますが、ギンナンのあの部分は実は肉でなく皮が肥大化したもの。
果肉を持たないイチョウが、何とか動物に興味を持ってもらおうと、
必死になって努力して編み出した最終奥義みたいなもんですね。

いや~、ホント、植物もすごい!
そして本当に面白い!
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コメント

銀杏はうちの散歩道に一杯木がありますので、今の季節は実が落ちまくって特有の臭いがしております。銀杏は一度も食べたことがないのですが、おいしいんですね!料理をするとあの匂いは消えるのですか?洗ったら銀色とのことですが、うちの近所に落ちている実はオレンジっぽいんですけど、種類が違うんですかね。今の季節スーパーの袋をもって銀杏を拾っている人をよくみかけるので、なんでそんなもの拾ってるんだろうって思ってました。中国とか、どこかの珍味として中国食品店とかに売るのかなぁと思ってました。自分で拾って料理するとおいしいんですね。イチョウって歴史があって奥が深いことも初めてしりました。銀杏、食べられるといいですね!

Re: タイトルなし

こんばんは!
そうそう、それがいわゆる銀杏(ギンナン)ですよ。
オレンジ色の臭いのが皮の部分で、食べるのは仲の種の中の部分になります。
だからまずは皮を取り除くのに、土にしばらく埋めるとか、水に2週間ほどつけておき皮を腐らすとかの手間がいるのです。
で、その時の臭気がまたすごい!
でもそうして取り出した種の部分は銀色でとてもきれいで、
その殻を割って取り出す中の部分は臭みもなく美味しいのですよね~♪
よくそうした中身だけをボイルしてパックで売っていますが、それとは全然違います。
もうしばらくしたら店頭でも売り出すでしょうから、ぜひ一度食べてみてください。
私は割って取り出した中身を油で炒めるのが好きですが、
もっと手軽に、紙袋に入れてチンした後、塩を振って食べる人も多いですよ。

もうしばらくして、イチョウの葉が黄色く色づきだしたらば、
恐竜がのっしのっしと闊歩していた時代に思いを馳せてみてくださいね。
(*^人^*)

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