ひす日記BBS

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2017-10

液体燃料ストーブの仕組みとメンテナス【番外編 頼りない炎】

先日とある方から修理依頼を受けていたバーナーが手元に届きました。
それは私も持っているJUWEL34というもの。
オーナーさん曰く、炎が弱く安定せず、ゴムパッキンを新品に交換されてもなおらないとのこと。
では早速拝見しましょうか、どれどれ…
CIMG3857.jpg
お~!メチャきれい!
うちの子と違ってピッカピカやん!
まさにJUWELやん!

と、あまりのきれいさに喜んでついあちこち眺めて楽しんでしまいました。
良いな良いな♪
こういうキレイなのをいじれるのは嬉しいな~♪楽しいな~♪

というわけでまずは試験燃焼。
CIMG3860.jpg
ふむふむ、プレヒート後ちゃんと炎が継続して出るから圧漏れという感じではなさそうだ
(燃焼音も正常な音だし。)
交換されたパッキンはしっかり働いているようですね。
しかしやはり弱い炎だな…


こりゃあれだな、ガスの出口付近が怪しいな。

ニップル付近で漏れがあって、ガスが正常に出てないんじゃない?
つまり、ジェット孔以外に、ゆがみやヒビがありそこで圧力が逃げてしまうので、
ガスを勢いよく噴出せていないんじゃない?
またはもっと単純に、そのもとのニップルがゆがんでいるか緩んでいるか。

というわけで、えまずはニップルを外し…

おや?
工具に力を入れるまでもなくゆるゆると緩む。
というわけで、ニップルを締めなおして再度点火!
CIMG3861.jpg
お~っと、いきなり炎に偏りができた!
しかも一方向に強い赤火。


なるほど…、そうか!

というわけで、大体めぼしがついたので作業開始!
まずはニップルを取り外します。
CIMG3863.jpg
うん、穴は通っているけれど、やはり煤で偏りができているぞ。

私はジェット孔のチェックの時、このようにLEDの上に置きそのシルエットを見ます。
すると歪みがよく分かるのですよ。

というわけで、ニップルの清掃をすることにして、バーナ部もキャブクリーナーで泡攻撃。
CIMG3867.jpg

せっかくだから、スピンドル付近も分解清掃。
CIMG3870.jpg

待つこと⒑数分。
CIMG3872.jpg
お~!煤がこびりついていたスピンドルがメチャきれいに!

で、問題のニップルはというと…
CIMG3864.jpg
ぐるりとこびりつきガスの流れを乱していた煤は…

CIMG3873.jpg
ほらきれいさっぱり!

でこんな感じでバーナー部内部にこびりついていた煤も、
CIMG3865.jpg

ほら!ピッカピカ!
CIMG3874.jpg
後はしっかり組み立てて、これでいけるはず。

さ、テスト♪テスト♪
毎回この瞬間が一番楽しみ♪
CIMG3881_2014090513123601d.jpg
ちなみに私は、家でいじる場合はこうしてガストーチを使ってプレヒートしています。
火力があるから素早く出来るし、煤が出ないから汚れないし、何より安上がり!
(ボンベなんて100均で手に入るもの♪)

で、肝心の燃焼具合はどうかと言いますと…
CIMG3890.jpg
お♪メチャいい感じ!
JUWEL特有のプロペラ音で勢い良く燃焼します。

でもここで喜ぶのはまだ早い。
この後は各部のチェックが必要です。
というのも、燃焼させて熱を持った金属は熱膨張を起こすので、
しっかり組み上げたつもりでも、その後ネジが潤むことが多々あるのです。


ほら、こんな感じで。


この場合は、スピンドル固定用ナットが熱で緩み隙間ができ、
そこからガスが漏れてきて小さな青い火(通称「蛍火」)が生じたのです。

だからおそらくは、不調の原因であったニップルもそこに原因があると思われます。
つまり原因は、使用していくうちに熱で膨張収縮を繰り返し、徐々にニップルが潤んでしまい、
そこに隙間が生じ圧漏れを起こし、炎が不完全燃焼に。
そしてそれにより生じた煤がニップルのジェット孔をふさぎ始め、いよいよ不完全燃焼に、
そしてまたそれにより煤がこびりつき、どんどん不完全燃焼に…
そういう悪循環が生じてしまったものと思われます。


てなわけでスピンドルの固定ナットを閉めこんで調整。

この場合、絞めつけ過ぎると火力調整ハンドルが固くて回らなくなるから、
感触を確かめつつ閉めこんでいきます。
具体的には、閉めこんでいくと、ナットがグラファイト製のパッキンに押しあたるので、
そこから力を加え、少しパッキンをキュキュっと押し潰すような感触を感じるまでです。
(グラファイトとは炭素でできており、熱に強く摩擦軽減作用を持つ素材。
もろく崩れやすいが、押し固めるとその形できゅっと固まる性質があるので、燃焼部分のパッキンによく使用されます。)

こんな感じで今回の修理というかメンテは無事修了!

実は今回のような場合は、分解清掃しなくても、おそらくはジェット孔をニードルで清掃したらとりあえずは復活したとも思います。
でもそれは実は清掃とはいっても、煤を内部に押し込んでいるだけで、根本的な解決にはなっていません。
すぐにまた押し込んだ煤が噴出され、再びジェット孔を詰まらせてしまうから。
ですのでニードルでのクリーニングは、本来野外での応急処置と考えるほうがいいでしょうね。

というわけで見事復活したJUWELさん♪
ササッと掃除して、はい、これでご主人様の元へ帰れますよ!

で、ついでなんで、ただいま我が家にいるJUWEL君と記念撮影。
CIMG3891.jpg
う~ん。
こうして並べると、さすがにうちに子はくたびれ方が半端ない!

いっそ、知らん顔してわしのと入れ替えるか?
φ(._*)☆\(-_-)


でも、それもそのはず、先日我が家に来た時は、もう煤だらけのサビのかたまりでしたから。
でも今はこんな感じで元気に燃えますよ!

こんな風に、ぼろぼろのものを手入れをし、その後調子の良くなったのは、
愛着が湧いてしまうので、つい売りに出すのが惜しくなる…


【ストーブのコーナー目次はこちら】


【ばんごはん】

こういうわけで焼いて焼いて遊んでいたから、晩ごはんも焼いて、焼いて焼きまくりました。
CA394118.jpg

久々の焼きそば!
美味しい美味しい「オオタメン」の焼きそばを売っていたお隣の豆腐屋さんが無くなって以来、
あまり作る気が起きていなかったのですが、別の豆腐屋さんで麺を買って焼いてみました。
うん、まあおいしい!

でもやっぱオオタメンのあの焼きそばが食べたいな…

ちなみに、私にとって焼きそばは、あくまでごはんとともに食べるおかずなのです。
だから白ごはんは欠かせません!

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コメント

いやぁ、素晴らしいです

感心して三回読んでしまいました。状態を細かに観察しながら仮説を立てて一つ一つ怪しい箇所をチェックしていく様はメカを知り尽くしたからこそ可能な見事な技術だと思いました。私もオフになったらチャレンジしたいと思います。どうもありがとうござうました。

Re: いやぁ、素晴らしいです

> OSAMUさん
こんにちは、こちらでははじめまして、ようこそお越しくださいました。
いえいえいえ、元がシンプルな作りのものなので、
ある意味なるようにしかならないようにできているんです。
だから、理屈さえ分かっていれば、何とかなるのですよ。
ですので、後は場数のみ!

色々な症状のものをいじっているうちに、
「あ!これはあれだな?」
とピンとくるようになれるのです。
だから、OSAMUさんも絶対大丈夫!
まずはオプ00!ヽ(^∀^)ノ

どうなったかまたお教えくださいね。
(*^人^*)

ではどうもありがとうございました。

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