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2017-10

液体燃料ストーブの仕組みとメンテナス【その4 詰り】

こんにちは。
さて、前回までは圧不足によるトラブルとその対応をお話してきましたが、
今回は反対に「詰り」について。
せっかく送り込んだ新鮮な空気も、通路のどこかで詰まって動けなければガスが出てくるはずがない。
というか、「燃える」ためには、新鮮な空気はもちろんですが、なんといっても燃料が一番大事。
いくら空気が漏れていなくとも、燃料が無ければ火が付くはずがない。

まあ、普通に考えれば各通路に異物が詰まっている状態なので、掃除をすればそれで解決はするのです。
手っ取り早いのは、分解しブラシや綿棒、場所によっては細い針金、
またパーツクリーナーやもしくは強力なエアで吹き飛ばすというのも有効です。

とはいえ、実はそれぞれのストーブの構造により特徴ある詰まり方があるので、
今回もストーブの種類ごとに見ていきます。

まずは灯油ストーブ。
これはもうおおらかな作りなので、分解後がっしがっしと洗ってやり、ジェット孔をニードルで掃除してやればたいていは解決します。
ですが、案外掃除しにくいのがバーナートップの内部。

調子よく燃焼していたのに、いきなりパタッと火が消えてガスだけが勢いよく出る。
その後ニードルで掃除すると何事もなかったのごとく火がつくが、またいきなり消える。


こんな時はたいていここが原因です。
灯油
チューブ状の管が複雑に入り組んでいるため、ブラシなどでは限界があるうえに、
この部分は何かと煤やヤニがたまりやすく、またそれらが燃焼中にガスの勢いではがれては、
せかっく掃除したジェット孔をふさぎ火を消してしまうのです。

この場合は細長いブラシなどでできるだけ汚れを落とし、その後コンプレッサーなどで高圧の空気を送り込み、
煤が出なくなるまで内部をしつこく掃除せねばなりません。

メンテされず長年使われたバーナーにこの症状が出てきますが、
メンテされたものでも、キャブクリーナーなどの薬品で内部を洗った後、綺麗に薬剤を洗い流されていなかった場合、
その後の火入れにより、残った薬剤が燃え、それが原因で煤やヤニが内部にたまることもよくあります。
ですので、そういう作業の後は、しつこいくらいにパーツクリーナーで洗い流し、十分乾燥させてください。


次に自然加圧のガソリンストーブ。
これはもう普通に通路が詰まってなければまず大丈夫。
仕組みも単純なんで、分解した後ふーふー息を吹きかければOK!

なんですが…

こいつは意外なところが詰まります。

s-ガソリ
この図のプレヒート部と書いてる部分、この中にはウイックが詰まっていて燃料を吸い上げているわけですが、
時折この部分に詰りがあり不調をきたすことがあります。

タンク内の汚れがこのウイックの表面にこびりついたり、また古くなりすぎ変質すると、
ウイックが燃料を吸い上げられなくなり、いくらタンクを熱してもガスが出てきません。
ですからこの場合は、分解しウイックを洗浄したり交換したりせねばなりません。
(機種によっては、ウイックの周囲を金属製のネットで包んだタイプもあり、この場合はもちろんネットも要清掃)

また交換する場合、そのバーナーの能力に合ったウイック(の量)でないと十分な能力を発揮しません。
つまり…
ウイック2
①ウイックが貧弱すぎると、燃料を押し上げる空気が多すぎ、
結果、吸い上げられる燃料の量が少なく常に燃料不足。だからあまり強い炎ができない。
②適正量だと適度な量の空気が押し上げるので、燃料も効率よく吸い上げられる。
だから、空燃比がよく強い火力が安定して持続。
③多すぎると、押し上げる空気が少なくなるので、燃料の吸い上げが安定せず、
一時強い炎が出ても安定せず、本燃焼後ずっと息継ぎをするような症状が出て収まりません。

というわけで、専用のウイックが手に入らず自作する場合は、
何種類か作っては試してみて、最も結果の良かったウイックを使用しましょう。


最後にコールマンの二タイプ。


こるまん
ヴァポライザー2

この二つは共通部分に詰りが生じやすいです。
便宜上、上を「ピーク1タイプ」、下を「GIタイプ」と呼びます。

まずは両方に共通しているのは、燃料を直接吸い上げている部分。
この部分にはさびや汚れが最も詰まりやすく、特にフィルターを持つタイプは、
汚れでコーティングされ燃料を通さないこともあります。
金属製のものは、根気強く掃除すれば復活できますが、
樹脂製のものはかなり難しく、あきらめて丸ごと交換するしかないケースもあります。
(だからそういう意味でも長期保管時はタンク内を燃料で満たしておく方がいいと思うのですよ。)

さて、今度は個別に見ていきます。

ピーク1タイプ

アメリカ製にしては結構細やかな作りで繊細な部品が多いです。
ですが、仕上げや組み付けはやっぱアメリカンんで大ざっぱ。
だから、雑に扱うととたんに調子を崩します。
特に繊細なのはジェネレター部分で、ここには下図のようにパイプの中に細い針金(ピンクの線)が入っております。
20140905161921745b.jpg
その針金はバルブ操作に連動し内部で動くようになっていて、
結果内部やニップルの穴のに詰まる煤などを自動的にクリーニングするようにできております。
よくできた仕組みなのですが、繊細過ぎて最もトラブルの多い場所です。

ただでさえ細い管の中に針金があるので、ちょっとの煤で目詰まりしやすく、
また、ぶつけたりしてパイプをゆがめ内部を狭めると、そこで簡単に詰りを生じます。
そうなるとまともに燃焼しません。
また掃除しようにも、曲がりくねった細いパイプの掃除は難しく、

針金も一旦抜くと細すぎて、再度入れなおすのは至難の業。
ですので、キャブクリーナーを吹き込み、内部の汚れを緩めてから、パーツクリーナーなどで根気よく掃除するしかないと思います。
凹ませてパイプをつぶしたものはまず復旧不可能でしょう。

また、詰りではないですが図の赤丸部分に関するトラブルも多いです。
ここは気化した燃料が、最終的な燃え口に行く前に、空気と混ざって最適なガスになる部分。
結構重要な部位なのですが、荒い木ネジのようなもので無造作に固定されています。
一応金属製のガードはありますが、ちょっとのことでゆがみやすく、
もしそうなると、この部分から火を噴き始めるので、初めてだと涙目になります。


最後はGIタイプ。

軍用ストーブに多く用いられる方式だけあって、詰まっていても対応は結構簡単。
ばらして掃除でOKです。
古いもので特に詰りが多いのは、やはりヴァポライザー付近で、
取り出して網を破らぬよう丁寧にブラシで掃除して下さい。
この部分はあちらでは消耗品扱いなので、本来はストーブにもれなく交換用部品が付属しておりました。

以上、思いつく限りの詰りの話でした。

では次回は何の話をしようか?


【ストーブのコーナー目次はこちら】


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