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ひす日記BBS

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2021-04

火をつけたい!⑤ ~コールマン GIストーブ~(Coleman  M-1950 (No.536) )

なんだかんだで、ずいぶん引っ張っているバーナーのお話ですが、
そもそも私がバーナーに惹かれたのは、もうずいぶん前の山岳部時代の頃。

本来野外でうろつくのが好きな子供だったのが、
山岳部に入ってから、一層それに拍車がかかり可能な限りの山をうろつき、
そしてたまにはその場所で一夜を明かすことも多くなりました。
でもそういう時の夜って、やはり寂しく心細い気持ちが湧き上がるって来るのですよ。
そんな時、そういう情けない気持ちを一気に吹き飛ばしてくれるものが、
静かな闇の中、「シュボボボ・ボボボ…」と元気な音をだし、勢いよく炎を上げるバーナーだったのです。

無論その時は高校生ですから、バーナーは高価で手の出ないものだったので、
クラブの備品であるバーナー(ホエーブス625)を、その都度かりて出て行っておりました。
だからいつかは自分のバーナーが欲しいと、常々思っていたのです。

この思いは同じクラブにいた同期の者たちも同じだったようで、
卒業後それぞれバイトをしたお金で自分専用のバーナーを買いました。
それが面白いことに、それぞれが選んだバーナーにも各自の個性が出ており、
私は性能よりは、携帯性、機能性、そして何よりかわいらしさから、「オプティマス8R」を。
まじめで、合理的な考え方のやっさんは、
華は無く、重くかさばり手軽ではないけど、頑丈で信頼性が高く、質実剛健の「ホエーブス」。
そして、何もかもが規格外で、常に我々の想像の遙か斜め上を行っていたピエール君というのがいまして。
何がどう規格外かと言いますと、実は以前軽くお話させていただいております。
「自衛隊レーダー破壊容疑事件」
「仙人入門&狼になるんだ事件」
「ミミズの正座&血染めのマット、そして死体…」

その彼が選んだのが、
今回ご紹介するコールマン社のM-1950 (No.536)。
通称GIストーブです。
IMG_8268.jpg
これはその名の通りアメリカ軍が使用していたもので、
朝鮮戦争の際、戦地でも使用可能な、
頑丈でシンプルで、それでいてミルク瓶ほどにコンパクトなバーナーを、
ということで、コールマンに開発させ、国内のほかの会社にも規格を統一の上製造を依頼し納入させたものです。
(アルミ製のケースが、このようにお鍋として即使用できるようになっている点もさすが軍用。)

ですのその特徴としては、携帯に便利なコンパクトさと、ラフに扱っても壊れない頑丈さ。
またこわれても、素人が修理可能なほどにシンプルな構造。

またその修理のための工具や、交換パーツも本体に付属しているのも特徴の一つ。
CIMG0322.jpg

左右の矢印部分をそれぞれ外してみると…


CIMG0323.jpg

このように予備パーツ(バルブ)と工具になっております。


取り外し、取り付けとも素手でワンタッチ。
CIMG0321.jpg
ですが固定後はそう簡単に外れない造りはさすが!

また、いざとなれば自動車用のガソリンも使用可能な柔軟さも持ち合わせておるのです。

とまあ、こう書くといいことづくめのようですが、
当然そのしわ寄せは、使い勝手に出てきます。
コンパクトなボディは、細身で安定感がなく、油断するとすぐコケます。
頑丈でシンプルですが、その分かなり不器用です。(後述します)

そして、なにより点火の際!
普通こういうバーナーは使用前には点火しやすいようにボディを加熱し温めるプレヒートという作業を行う必要があるのです。
無論こいつにもその作業が必要なのですが、普通はアルコールなどの予備燃料で加熱するのに対し、
こいつは、燃料であるガソリンをあらかじめ液体のまま噴出させそれに火を点け予熱するという仕組みになっております。
無論戦地での使用を想定しておりますから、
なるべく余分なものは持ち運びたくないからそういう考えに至ったことはよく理解できますし、
それは高く評価できます。

でもね、

その際吹き上げる炎ときたらば…


CIMG0299.jpg
「これは焚火か?!」


と、そう思うほどに盛大な炎をぶち上げるので、テントの中で火をつけようものなら、
ほぼ確実にテントが燃えてしまいます。

これぞ、まさにキャンプファイヤ~!
(=^^=)ゞ


そしてまた、点火後も特徴的で、

CIMG0307.jpg
「弱火?とろ火?火力調整ぇ…? なにそれ?おいしいの?」

といった感じで火力の調整などほとんどききません。
まさに、常に全開か、もしくは消えるかの「オール オァ・ナッシング!」

なんとまあ、漢(おとこ)な奴!

またこの本体付属の火力レバーが小さく扱いにくいうえ、
そこそこの大きさのお鍋でも使って調理してたら
その熱でめちゃくちゃ熱くなり、下手したら自分の熱で溶けて来るから始末が悪い!
なんというか、一旦走りだしたら、自滅するのもいとわず突き進む!

やはり、漢!
(というか、ややM気味のおばかさん?)

でも、そういう部分を差っ引いても、
というか、なぜかそういう部分がマイナスに感じないほどに魅力的なんですよね。
こういう部分が本当に持ち主のピエール君とダブって見えて、
「犬は飼い主に似るとは言うけど、道具もそうなのかな…」とよく思いました。

そういう思い入れのあるバーナーなわけですが、
つい最近、ひょんなことで私の手元に来ることに!
こりゃ嬉しい♪


そういうわけで、今回30年ぶりに対面し、いざ使用してみると…

IMG_8258.jpg

うんうん、プレヒート時の炎は相変らずやね♪


でも、案外すぐ落ち着くな…


IMG_8262.jpg

お!
もうお湯沸いた?!

と、

「あれ?こいつってこんなに使いやすかった?」

と思ってしまいまいました。

以前感じた使い勝手の悪さは、今はもうそんなに感じません。
そういや、くだんのピエール君も、今では立派な大人になって、
かっての行いなどなかったかのような紳士然としております。

道具も人と同じように時とともに変わるのかな~?



【追記】

実はこの後しまうために圧を抜こうと燃料キャップを緩めようとしたら…

「あれ?燃料漏れ?」

そこでポンプを軽く押してみると、今度は結構な勢いで燃料がポンプから逆流!
あ~、これあの時と同じ症状やん!

というわけでさっそく補修パーツを入手して部品交換。

とは言ったもののいきなり問題発生!
CIMG0361b
このキャップ部分どうやって分解すんだ?

手に取ってあれこれ試してみたけどさっぱりわからない!
でも今はネットという強い味方がいる!
そこで分解図を見てみると、どうも矢印の筋部分でねじ込まれており、そこで左右に分割されている様子。
私のはここが思いきりねじ込まれ一体化していたのでまったく気付かなかった!
とはいうものの…

これどうやって外そう?

力技に頼り傷つけるのも嫌なので、結局ヒートガンでキンキンに熱した後、
片方を万力でくわえ、もう片方の周りに皮を巻きそこをプライヤーでくわえてひねりました。

というわけで無事分解!ヽ(^∀^)ノ

CIMG0357b
➀のゴムパッキンが劣化しガチガチに硬くなっていたので役目を果たさず逆流の原因に。
➁のキャップのパッキンも同様に劣化していて役立たず。

ですのでこれらには、油を塗った新品部品に交換し、
ついでに、③の皮製のポンプカップも乾ききっており、正常に機能していないようだったので、新品に交換。
CIMG0359.jpg
新品だけど、一応念のため装着前にも油を塗り塗り♪


こうして再度組み上げると、燃料漏れ、圧漏れが無くなったのはもちろんのこと、
作動時の手ごたえがすごくかっちりし、全く別物!

やはり、ちゃんと手入れすれば、いつでも昔の性能を取り戻すものだな~。

こういうのは道具だけでなく、人も多分そうでしょうね♪


【追記の追記】

とまあこういうことをしていたのですが、
この作業の時に調べごとをしていたときに、ふと気になる一文を目にしました。

「この機種のポンプには、予備部品が多数内蔵されている。」

え?ポンプの中に?!
え??
そこで再度ポンプをばらしいじくっていると。
なんと押し手のノブのところとロッド(軸)がまたもやネジで分割できることに気づき、
早速そこを外してロッドの中をのぞいてみると…

「あ!なんか入ってる!」

ちょうどパイプ状になったロッド内部には、何やらぎっしり部品が入っており、
それを慎重に取り出すと…

でるわ!でるわ!
CIMG0371b
うわっ!
まあ、よくもこれだけたくさんの部品を詰め込んだものだ!
これって、消耗部品どころかほとんどの予備部品がそろってるやん!

ちなみに、内蔵していた部品は次の通り。
a スクリーンジェネレター
b チューブジェネレター
c 燃料キャップパッキン
d ポンプキャップ
e バルブステム・パッキン
f エアチェック・ポンプ・ガスケット
g エアチェック・ポンプ・ガスケット・シート
h エアチェック・ポンプ・スプリング
(「i」のエアチェックバルブは予備パーツではありません。うっか記号うっちゃった!(=^^=)ゞ)

ということは、大抵の修理はこれだけでこなせるぞ!

なるほど…

さすが軍用!

しかしまあ、ずいぶん昔から見ていたのに今の今までまったく気が付かなかった!
というか、気づけなかった!

長い付き合いでもこうして結構見落としている部分てあるもんだな~。
なんか、昔からの友人の意外な一面というか、秘めたる才能を垣間見たような驚き!

こういう面も、なんだか人間っぽいバーナーだな~。

【ストーブのコーナー目次はこちら】
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コメント

もう

fire ちゅうよりも fear やな・・・

Re: もう

うははは!
さすが国際派!
上手いこと♪

でも私の中ではむしろ「Fair」なんですよ~。

え~と・・・

F・・・F・・・
今日はこの位にしといたるわ。

Re: え~と・・・

うははは!

実は本日も火遊びしておりましたので、
またもや一品増えました!

本当に展示会ができそう!
ずらり並べたら、まさに「stove fair !」ヽ(^∀^)ノ!

FFF.....CB F!

Fantastic (V^-°)

きよさんへ

なるほど!
やっぱ、Fといえば、そうなりますな!

もうすぐ乗れますね!

まさにファンタスティック!ヽ(^∀^)ノ

ピエールくん

笑いました笑いました。
ちいさな部品がいっぱい出てくるのがとても楽しかったです。
ピエール君の話は以前にも口を開けて読んだ記憶が。

「北海道車天井押さえつけ事件」も、よろしくお願いします。

せいさんへ

うははは!
ぴえ~る、最高でしょ?
そんな彼も実は獣医師免許を持っていたりと、実はしっかりしているのです。
今は某会社に勤めておりますが、
いつか地元に帰ってきて、私の近所で獣医を開業してくれるようにと、
いつもそう注文してるんですが、なかなかね~。
(=^^=)ゞ


天井支え事件も近日公開いたしますね~!
ヽ(^∀^)ノ

スプリング先端のゴム

型式と入手先を教えていただけませんか?まったく同じ症状でした、アウトドアショップでは入手できませんで困ってます

Re: スプリング先端のゴム

こんにちは。
なるほど、ポンプ先からの圧漏れですね?
ただこのパーツはもはや廃版で一般のお店では市販はされておりません。
ネットで探すと販売しているところもあるとは思いますが、
私は、耐油ゴムを打ち抜いて作成しております。
耐油ゴムが無い場合は、コルクや厚手の皮でも対応できますよ。
一応品番は当時のマニュアルでいうと17番「エアチェック・ポンプ・ガスケット」になります。

今見ていたら、アマゾンなんかでもセットで販売していますね。
2000円近くしますが、便利っちゃあ便利かな?

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