元祖お弁当箱 ~OPTIMUS №8~
このストーブの業界で、「お弁当箱」といえば、
まずほとんどの場合、オプティマス8Rを指します。
その形状からそう呼ばれるのですが、
無論他のメーカーも同様なストーブをたくさん出しておりました。
ですが、その中で8Rだけが「お弁当箱」の名を得ることができたのは、
やはりそのストーブ知名度と実力。
実際この手のコンパクトなケース(箱)にストーブ収納される通称「箱スト」の中では、
群を抜くロングセラーで、多くのガソリンストーブがガスに淘汰され消えゆく中、
21世紀まで作り続けられ、その後廃版になったもののいまだ根強い人気を持ちます。
それだけに多くの人々に愛され、またそうされるだけの性能を持っていたのですね。
ですが実はこの8Rには、その前モデルとでもいうべきものが存在します。
それが今回ご紹介するこれ!

オプティマス№8
見た目の違いは、ケースが角ばってるのと、
プレヒートカップも一回り小さいの。
それと、タンクの処理やフィラーキャップの形状などくらいで、
8Rとの差はほとんどわかりません。
ですが、これには8Rについているクリーニングニードルが無いのです。
だからニップルの清掃は付属のプリッカーを用います。

だからこうしてプリッカーを標準装備。
実はこのクリーニングニードルの構造についても特許は、
もともとは別会社「RADIUS(ラディウス)」が持っており、
当時他社は採用することができませんでした。
ですが、オプティマスは1963年にラディウス社を吸収合併!
晴れてその仕組み8Rなどに投入することができるようになったのです。
ですので8Rの「R」は「RADIUSU」の頭文字であるといわれています。
(だからそのとき、あの名機「RADIUS 46」がこの世から消えてしまったのです。)
ちょうどその時期に作られたのがこの初代の8R。

ケースが№8で、中身が8Rの混合仕様。
(この当時には№8のケースはもうこのように丸みを帯びたものになっていました。)
つまり、8Rとは、「№8にクリーニングニードル機構が付いたモデル」という意味だから、
№8は、逆説的に言えば、「クリーニングニードルの無い8R」なわけで、
この二つが見分け付かなくとも仕方がないのですよ。
そしてその8Rがその後も長く作り続けられたということは、
もともとの№8の完成度がいかに高かったかを裏付ける証拠となるでしょう。
実際、1940年代後半に№8が生まれ、63年に8Rに進化、
その後2005年まで製造されたわけだから、
まさに世紀をまたぎ愛されたということですね。

8Rの商品名が「HUNTER (ハンター)」という愛称でしたから、
そういう面でも、過酷な環境での使用でもOKな安心感がありましたね。
このようなことから、私は№8こそ「元祖お弁当箱」と呼びたいと思うのですよ。
(=^^=)ゞ
さて、このような№8ですが、8Rに進化する以前にも少しずつ進化し続けております。
とはいえ、前述のように基本的には不変なので、
変化のポイントは、主にケースやタンクキャップなど。
一番わかりやすいのはケースの変化。
最初のモデルは素材がアルミで作られました。
ですがすぐさま剛性不足から形状そのままで素材を鉄へと変更され、
その後は形状自体も丸みを帯びたものへとと変化。
さらにその後は時代によりロゴの変化などが見られます。
で、今回はぱっと見では区別しにくいこちら、
初期の角ばったけ、「角ケース」をご紹介。

左から右へ、私が古いと思った順に並べてみました。
基準としたのは初代のアルミケースのデザイン。
まずは左の二つをよく見ると…

左にはケース中央におへそのような突起が見られます。
これはその裏の工具固定用金具を止めているリベット。
(アルミケースも、この部分がリベット止め。)
ですが右側は、それが溶接止めになっておりリベットが無い。
ですので、左側がより古いと判断。
ちなみに中を見てみると…

フィラーキャップの形状も、左の方が古い時代のものになっております。
で、よく見ると右側のタンクに何やら刻印が見えますが…

「NUR FÜR BENZIN CTR 10 」
ドイツ語のこの表記は「使用燃料はガソリンのみ」という意味。
これは年代ではなく、対輸出国用の仕様のようですから、
当時世界中でよく売れたことが見て取れます。
そして次、真ん中と右ですが、これは結構わかりやすい。

ケースの持ち手の位置が上下反対。
後の丸ケースも、持ち手がケースの上部分にきているから、
恐らく持ち手が下の方が年代的には古いはず。
とそう思っていたのですが、
初代のアルミケースにも持ち手が上のものが一部存在していることを知ったので、
ただいま調査中であります。
ちなみに、そのアルミケースでもさらに前期後期と分かれ、
前期、つまり本当の1stモデルには、

この部分の刻印が無いようです。
(特許番号を示す「パテントナンバー」)
この№8は古くて入手しづらそうにも思えますが、
かなりヒットしたことから弾数はレアというわけではなく、
根気よく探すと結構値ごろなものが出てきます。
ですので、私も気づけばこのような感じ♪
でもさすがに初代のアルミケースはかなりレア!
見つけても、お高くて手が出ない…
でもいつかは欲しいな~。
だって、やっぱ、
お弁当箱だもの。
鉄よりアルミでしょう?
(=^^=)ゞ
*おまけ*
さて、そういうわけでお弁当箱は屋外に持ち出してなんぼ!
今回もバイクに乗っていつもの公園へ行き、お茶を沸かしてきました。

今回は№8にぴったりのこのバイク!

ホンダスーパーカブ CA105T。
初代カブのボアアップバージョンで、
北米仕様のトレイル( 山道や原野などを走るための)仕様です。
この発想がのちの「ハンターカブ」に引き継がれるので、
ある意味、ハンターカブのご先祖様というべきバイクなわけです。
ここでクイズ!
なぜ、№8にはこのバイクがぴったりなのでしょう?
ヒントはすでに文中にちりばめられております。
分かるよね?
答は…

№8はのちに8Rとなり、「HUNTER (ハンター)」に、
で、CA105Tは、のちにCTシリーズとなり、「ハンターカブ」に
どちらも、後輩(後継機種)がのちに
「HUNTER (ハンター)」という愛称になったから♪
ヽ(^∀^)ノ
まずほとんどの場合、オプティマス8Rを指します。
その形状からそう呼ばれるのですが、
無論他のメーカーも同様なストーブをたくさん出しておりました。
ですが、その中で8Rだけが「お弁当箱」の名を得ることができたのは、
やはりそのストーブ知名度と実力。
実際この手のコンパクトなケース(箱)にストーブ収納される通称「箱スト」の中では、
群を抜くロングセラーで、多くのガソリンストーブがガスに淘汰され消えゆく中、
21世紀まで作り続けられ、その後廃版になったもののいまだ根強い人気を持ちます。
それだけに多くの人々に愛され、またそうされるだけの性能を持っていたのですね。
ですが実はこの8Rには、その前モデルとでもいうべきものが存在します。
それが今回ご紹介するこれ!

オプティマス№8
見た目の違いは、ケースが角ばってるのと、
プレヒートカップも一回り小さいの。
それと、タンクの処理やフィラーキャップの形状などくらいで、
8Rとの差はほとんどわかりません。
ですが、これには8Rについているクリーニングニードルが無いのです。
だからニップルの清掃は付属のプリッカーを用います。

だからこうしてプリッカーを標準装備。
実はこのクリーニングニードルの構造についても特許は、
もともとは別会社「RADIUS(ラディウス)」が持っており、
当時他社は採用することができませんでした。
ですが、オプティマスは1963年にラディウス社を吸収合併!
晴れてその仕組み8Rなどに投入することができるようになったのです。
ですので8Rの「R」は「RADIUSU」の頭文字であるといわれています。
(だからそのとき、あの名機「RADIUS 46」がこの世から消えてしまったのです。)
ちょうどその時期に作られたのがこの初代の8R。

ケースが№8で、中身が8Rの混合仕様。
(この当時には№8のケースはもうこのように丸みを帯びたものになっていました。)
つまり、8Rとは、「№8にクリーニングニードル機構が付いたモデル」という意味だから、
№8は、逆説的に言えば、「クリーニングニードルの無い8R」なわけで、
この二つが見分け付かなくとも仕方がないのですよ。
そしてその8Rがその後も長く作り続けられたということは、
もともとの№8の完成度がいかに高かったかを裏付ける証拠となるでしょう。
実際、1940年代後半に№8が生まれ、63年に8Rに進化、
その後2005年まで製造されたわけだから、
まさに世紀をまたぎ愛されたということですね。

8Rの商品名が「HUNTER (ハンター)」という愛称でしたから、
そういう面でも、過酷な環境での使用でもOKな安心感がありましたね。
このようなことから、私は№8こそ「元祖お弁当箱」と呼びたいと思うのですよ。
(=^^=)ゞ
さて、このような№8ですが、8Rに進化する以前にも少しずつ進化し続けております。
とはいえ、前述のように基本的には不変なので、
変化のポイントは、主にケースやタンクキャップなど。
一番わかりやすいのはケースの変化。
最初のモデルは素材がアルミで作られました。
ですがすぐさま剛性不足から形状そのままで素材を鉄へと変更され、
その後は形状自体も丸みを帯びたものへとと変化。
さらにその後は時代によりロゴの変化などが見られます。
で、今回はぱっと見では区別しにくいこちら、
初期の角ばったけ、「角ケース」をご紹介。

左から右へ、私が古いと思った順に並べてみました。
基準としたのは初代のアルミケースのデザイン。
まずは左の二つをよく見ると…

左にはケース中央におへそのような突起が見られます。
これはその裏の工具固定用金具を止めているリベット。
(アルミケースも、この部分がリベット止め。)
ですが右側は、それが溶接止めになっておりリベットが無い。
ですので、左側がより古いと判断。
ちなみに中を見てみると…

フィラーキャップの形状も、左の方が古い時代のものになっております。
で、よく見ると右側のタンクに何やら刻印が見えますが…

「NUR FÜR BENZIN CTR 10 」
ドイツ語のこの表記は「使用燃料はガソリンのみ」という意味。
これは年代ではなく、対輸出国用の仕様のようですから、
当時世界中でよく売れたことが見て取れます。
そして次、真ん中と右ですが、これは結構わかりやすい。

ケースの持ち手の位置が上下反対。
後の丸ケースも、持ち手がケースの上部分にきているから、
恐らく持ち手が下の方が年代的には古いはず。
とそう思っていたのですが、
初代のアルミケースにも持ち手が上のものが一部存在していることを知ったので、
ただいま調査中であります。
ちなみに、そのアルミケースでもさらに前期後期と分かれ、
前期、つまり本当の1stモデルには、

この部分の刻印が無いようです。
(特許番号を示す「パテントナンバー」)
この№8は古くて入手しづらそうにも思えますが、
かなりヒットしたことから弾数はレアというわけではなく、
根気よく探すと結構値ごろなものが出てきます。
ですので、私も気づけばこのような感じ♪
でもさすがに初代のアルミケースはかなりレア!
見つけても、お高くて手が出ない…
でもいつかは欲しいな~。
だって、やっぱ、
お弁当箱だもの。
鉄よりアルミでしょう?
(=^^=)ゞ
*おまけ*
さて、そういうわけでお弁当箱は屋外に持ち出してなんぼ!
今回もバイクに乗っていつもの公園へ行き、お茶を沸かしてきました。

今回は№8にぴったりのこのバイク!

ホンダスーパーカブ CA105T。
初代カブのボアアップバージョンで、
北米仕様のトレイル( 山道や原野などを走るための)仕様です。
この発想がのちの「ハンターカブ」に引き継がれるので、
ある意味、ハンターカブのご先祖様というべきバイクなわけです。
ここでクイズ!
なぜ、№8にはこのバイクがぴったりなのでしょう?
ヒントはすでに文中にちりばめられております。
分かるよね?
答は…

№8はのちに8Rとなり、「HUNTER (ハンター)」に、
で、CA105Tは、のちにCTシリーズとなり、「ハンターカブ」に
どちらも、後輩(後継機種)がのちに
「HUNTER (ハンター)」という愛称になったから♪
ヽ(^∀^)ノ
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