以蔵のお薬 ~血小板減少症のお薬~

「もうあんまり痛くないねん。」
先週大騒ぎした以蔵ですが、1週間たった先日再度病院で診てもらいました。
幸いにも症状はやはり肉離れが原因で間違いなさそうとのことでほっと一安心。
そして治りも順調で、昨日はもう4本足で普通に歩き回ろうとしておりました。
ですが、そう簡単に治るものではないので、
もう1週間は安静にして散歩は無し。
その次の週から、100メートルほどの短い距離から少しずつお散歩させれそうな感じです。
だから来月末の、暖かくなったころに以前のように散歩に出れるようになっていたら、
そしたら、公園へまた出かけるkとも出来そうです。
とはいえ、本人は痛みが引けばもう治ったつもりでいるから、
「だいじょ~ぶ!」
とばかりに、跳ぶわ!跳ねるわ!走り出すわ!
そのたびこちらはヒヤヒヤもの。
あともう少し我慢しておくれ~!
さてさて、そういうわけで以蔵の負傷は私たちの日常生活にも影響があり、
多少の用事ができにくくなったりとかいろいろあるわけなのですが、
表だって目につくところでは、やはりあの子の散歩。
あの日以来自宅で安静にさせ散歩に連れ出していないので、
普段道でよく会う人には、
「あれ?今日はあの黒い子は?」
と声をかけられ、その都度、事情を説明しております。
そんな中、わんこ達が毎朝通る散歩コースに、
うちの子達の通りがかるのをいつも楽しみに表で待っていてくださるおばあさんがおられ、
その方にも同様に以蔵の状態を説明したのです。
そしてその時、以蔵の「血小板減少症」という持病に触れた際、
「あら!私も同じでひざの手術の時は大変やったの。」
と、そうおっしゃるのでびっくり!
そしてその翌日またそこのおうちを通りかかり、朝の挨拶を済ませ立ち去ろうとすると、
「ちょっと待って、これをあの子に。」
そう言って差し出されたのは、小分けにされた飲み薬。
お伺いすると、その薬は血小板減少症のお薬で、
体質を治すことはできないものの、
大量の出血が予想される場合、事前に服用しておけば、
一時的に血小板を増やし、止血効果を高めることができる薬だとか。
しかも、新薬でまだ一般的には出回っておらず、
ましてや犬猫用になどまず存在していないものらしい。
それはありがたい!
だからつい、お礼もそこそこでそのまま帰宅し、大急ぎで薬の内容を検索。
すると、それは血小板減少症の原因に沿った効果的な薬であることがよくわかりました。
*この症状は、自己免疫不全により、
自己の血小板を攻撃する抗体が作られ、血小板が減少するのが主な原因。
そこでまず抗体を抑えるためのステロイドを使用しますが効果は不安定で副作用は確実。
(以蔵の場合効果はほとんどありませんでした)
そこでこの新薬は、体内での血小板の製造を促す効果を持たせ、
一時的に、血小板を増加させるものであるのです。
それはつまり、事前に服用さえしていれば、
以蔵の体質でも、手術も可能になる!
ということ!
確かに完ぺきな薬ではないかもしれないけれど、
これがあるとないとでは大違い。
一度体にメスを入れると、出血が止まらない恐れのあるあの子だから、
普通なら簡単な手術で助かる病気でも命とり。
だけど、この頂いた薬が効果あるなら、
そういう時でもまだ希望が持てる!
無論人と犬とで効果が同じということではないでしょうから、
後程、主治医の先生に薬を見ていただき、
そしてその用法など、じっくり考えていかねばなりません。
ですが、本当にありがたい!
ありがたい!
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