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ひす日記BBS

日々の出来事や、連絡事項

2020-04

M-1942プロトタイプのレストア

さてさて先日届いた修理依頼のストーブたちも順番に仕上げて残るは右端の一台。
(左奥の№12はこの時の追記もので、パッキン改良とシールテープで解決しました。)

DSCN7555.jpg
米軍用M-1942ですが、
これは少し変わった初期型というかプロトタイプ

以前「レアな初期型! GIストーブ ・M-1942 」でご紹介したように、
見た目は一般型とよく似ていても構造は全く別物。
で、実は私所有の一台も、いまだにいじっていなかったので、
今回併せてレストアしてみたいと思います。

というのも、実は私はこれをいじるのが初めてなので、
このように二台並行して作業ができると、仮に頭をひねる部分が出てきても
解決の糸口がすぐに見つかるから。

そういうわけでまずはばらしていくわけですが…

いやはやほんと、この手のGIストーブはみなバルブの分解に手こずる。
まずはゴトクを固定している歯車状のネジをポンチで叩いて緩めたあと、
接合部をトーチで焼いてレンチを噛ませて叩いて緩めていきます。
GI系は接合部を接着剤で固めてあるので、この焼く作業を怠ると、まず抜けません。

DSCN7585.jpg
というわけでまずはこんな感じ。

で、このプロトタイプ独特な構造がこの部分。
DSCN7586.jpg
この大きな歯車状のホイールを回転させ火力をコントロールし、
同時にニードル操作も行うのです。

こちらが一般的な1942のコントロール部。
IMG_4296b.jpg
aでニードルを、bで火力をコントロールします。

ですのでプロトの方は、いわばこの縦スピンドルに近い構造となっておるわけです。

そういうわけでバルブ部分を分解すると、
DSCN7587.jpg
基本的な仕組みは前モデルであるMー1940を踏襲しているので、
今回の設計は、スピンドルをなくしコストダウンを図ったのかもしれません。

ちなみに修理依頼の方にはグラファイトガスケットが欠品状態でしたが、
私の方にはこのようなひも状のガスケットが封入されておりました。
DSCN7595.jpg
石綿(アスベストかな?)
でも、おそらくここにはちくわ状のグラファイトガスケットが入るはずなので、
これはきっと前オーナーなりの工夫であったんでしょうね。

さて、そういうわけでさらに分解したのち洗浄、磨き上げとしていて気が付いたのですが、
このヴァポライザー(加熱器)内部には二種類のストレナーが入っておりました。
DSCN7598.jpg
上(ニップル側)には目の細かいもの、下には目の粗いもの。
目の粗い方が蓄熱性が高いのでヴァポライザーとしてはその方が好ましいのですね。
これが一般型の1942では細かい目のもの一種類ですからコストカット?

DSCN7601.jpg
しかし写真にあるように、このプロトタイプのヴァポライザーは、
プレヒートカップにかしめてあり分離不可能でありますが、のちの一般型では分離でき、
予備パーツとしてヴァポライザーを付属させておりましたから、
こういうのは、現場で部品交換する際の楽さを考慮した結果かもしれませんね。
(出先でニップルのみを交換するのは厄介で、また小さい部品故紛失しがち。
でもヴァポライザー丸ごと交換ならそう手間もかからない。)

そういうわけで仮組をして動作を確認。
DSCN7602.jpg
うむ、ひっかかりもなくスムーズに良く動く。

ちなみにこのコントロールホール、当初は鋳物と思っていたけれど、
実はプレスなんですよ。
当時のアメリカのプレス技術はかなりいいですね♪


DSCN7604.jpg
てなわけで、隙間にせっせとシートを押し込み圧縮。
これを根気よく何度も繰り返します。
地味ながら時間のかかる作業ですが、それゆえに時の経つのを忘れます。

でも、考えればここまでばらさないとガスケット交換ができないってことは、
メンテ性はかなり悪い!
なるほど、だからプロトで終わったのかも…

DSCN7605.jpg
そんなこんなでバルブがきれいに組みあがりました。


さて、あとはタンクに接続して加圧して…
DSCN7607.jpg


そして加圧して漏れをチェックっと。
DSCN7610.jpg
あれ?ニップルから漏れている?

バルブを閉じ切っても、ニップルから少しずつ圧漏れを起こしております。
これはM-1940の時にも経験した吸い込み口の摩耗による圧漏れかと思われます。
同じ構造を持つだけに、弱点も同じなんでしょうね。
だから、のちのモデルはゴムパッキンを装備するに至ったのかな?

ちなみに、私の方もテストしてみましたが同様。
どちらも酷使され過ぎたのでしょうか?

まあ、そういった感じなので、スパッと消火できるかは怪しいですが、
テスト燃焼ならできると思いますので、後程時間があればしてみたいと思います。

すると…

DSCN7619.jpg
あれ?漏れがなくキレイに燃える?!

DSCN7627.jpg
おまけに消火もスパッと決まる?!

*この炎の色目と輝きの違いの理由については下記の動画の「おまけ」部分をご覧ください。


*動画*



一応念のため冷ましては再点火を数回繰り返し、
そのつど5~10分ほど連続で燃やし続けても問題もないし圧漏れもない。

おまけに火を消し確認すると、先ほどのニップル圧漏れも治まってる???

?????????

燃焼の熱が何か関係している??

まあ、何はともあれこれはこれで一応完了ということだよな。
うん…

ですが、一応念のため、この旨を依頼主にお伝えし、、
後々も分解整備がしやすいようにバルブの締め込みはシールテープを厚めに巻いて締めこんでおきました。

DSCN7629.jpg

でもこのストーブは、このバルブを締めこむ回転方向が、バルブが開く方向と同じなので、
問題が無い場合は、耐熱のネジ固定剤でバルブとタンクをしっかり固定しまう方が安心ですね。

DSCN7633.jpg

これにて作業完了!

DSCN7631_20200330161814e2a.jpg
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とてもよく頑張りました

昨日の朝ミニーが旅立ちました。
以前から衰えていた食欲が、数日前からガクっと落ち込み、
一昨日からは、朝晩に薬を混ぜた流動食をほんの数cc飲み込むのがやっとでした。
ですので、そこを毎日の点滴で何とかしのいでおりましたが…

一昨日の夕方いつものように奥さんが薬を飲まそうとしてくれたたものの、
呼吸が深く数少なく、明らかに危ない様子。
そして顔を持ち上げ、苦しそうに大きく振るので、慌てて私を呼びに来てくれました。
そこで大急ぎで駆けつけ声をかけつつ体をなぜると、少し落ち着いたのか私に体を預けぐったりと。
だからこれはもういよいよその時が近づいてきたのだと感じた私は、
そのままミニーのそばにいることにしました。

最初はいつものように酸素室に入れていたのですが、
私と離れてしまうと、一生懸命探すように首を持ち上げようともがくので、
酸素室から取り出し、代わりに酸素濃度を上げそれを直接顔付近に充てることにし手元に。

IMG_3593.jpg
「ラクチンです♪」

こんな感じで数時間、ミニーは静かに穏やかに横にになってくれてはいたものの、
時折、「きゃん!きゃん!」と悲鳴を上げ、
その都度体をさすり声をかけ続けると、次第に落ち着き、また静かに横に。
しかし私はその度に最後の時がやってきたのかと、不安になりつつも覚悟を決めて…

ですが、ミニーは本当に頑張る子で、そういう場面を何度も乗り越えてくれ、
その間、私はミニー相手に出会った時のことや、一緒に散歩に出たときのこと、
お店で遊んだことなどをゆっくりと話をし、気が付くと深夜に、
そしていつの間にか明け方になっておりました。

その時にはミニーの息はかなり浅くゆっくりと、そして回数もかなり少なくなってきておりました。
この分だと血のめぐりも悪かろうと思い体をさすってみると、
背中も、そして手足も驚くほどに冷たくなっていたので、私は大急ぎで湯たんぽを温めに台所に。
レンジで温めるその間4分ほど、大急ぎでミニーのもとへ向かうと。
息はもう息と呼べるようなものではなく、口の両脇から空気が漏れ出すような感じの弱々しいもの。
ですが、私の気配を感じると、もう上がらない首を持ち上げようと力を入れるので、
首からのどにかけての筋が突っ張るように浮き上がる。

だから、もうこれが最後の時だとそう感じた私は寝ていた奥さんを呼び起こし、
「ミニーが逝くぞ。」

そして奥さんが慌ててミニーに駆け寄ると、先ほど同様のどと首筋に力を入れ、
そして口のわきから空気を漏れ出すように吐き出しました。
そして、そして、
その後すぐ、最後の息を吐き終えたミニーは、全身からゆっくりと力が抜けてゆき
そのまま旅だってゆきました。
2020年3月31日 午前6時45分 でありました。


こういう感じでミニーは最後まで一生懸命頑張ってくれ最後の挨拶もキッチリしてくれました。
また幸いにも、あの苦しい痙攣発作を起こすことなく穏やかに最後の時を迎えることができましたが、
これはきっと、「よくがんばりました」のご褒美ではないかと思います。
おかげでミニーはもちろんのこと私たちも本当に救われました。
(これは2週間前に見送ったへっちゃんについでも同様のこと。)

だから、見送ったその後も、「頑張ったな~。偉かったな~。」と、
悲しみよりもその前に、あの子に対するねぎらいの言葉をたくさんかけてやりたくなったのです。

がんばりb

そういうわけで、一昨年のお正月警察から引き取って、期間にしてはわずか2年間でしたが、
それ以上のもっともっと長い時間を過ごせた気がします。
そしてもちろん、それも私の大切な宝物。

だから今の悲しみとつらさも、同じくらい私だけの宝物です。


明後日、最後のお別れをしたらば、またこの子の話を少しさせていただきたいと思います。



IMG_1952.jpg



**追記**

こんなわけで、本当は今日「へちまの話」をアップする予定だったのですが、それもまた後日に。

寒い春

昨日今日、かなりの冷え込みで寒い寒い。
お日様も姿を消して鉛色の空模様。
桜の花も咲きだしているのに…

さて、毎日がんばり続けているミニーちゃんですが、
ここ数日ほとんど食べ物を口にできません。
かろうじて、薬を混ぜた流動食をほんの少し飲みこんでくれるものの、
後は何を出してもイヤイヤで、
無理に口に入れるのもかわいそうなので…

そして今朝の明け方頃には軽く声を上げ、おトイレが出たのを教えてくれたので、
体を奇麗にし寝床を整え直したのですが、
その間酸素室から出していると、苦しいのか体をのけぞり固まってしまいます。
ですので、大急ぎでまたなかへもどすと、ゆっくりと弛緩し静かな呼吸で寝てくれました。

そんな状態にもかかわらず私の気配があるうちは、
一生懸命首を起こしこちらを向いてくれるのです。
体はもう起こすことは出来ないので。

ですので、声をかけ優しくなで続けると、安心したかのように寝てくれました。

IMG_3580.jpg


せめて明日は暖かい春の日差しが出てくれたら、
そしてベランダでお日様を浴びさせてやることができたら。




ピコ来たる!

先日の金曜日。
店も開けずに、こいつでちょいとお出かけ。

DSCN7570.jpg
23年間乗り続けてるわが愛車。
なのにいまだ走行距離3万7千キロほど!

で、そんなに乗っていない愛車に、
なぜこの日休みでもなのに乗っていたのかといいますと…

DSCN7576.jpg
「こんにちは、はじめまして…」

そう、以前お話ししていたピコちゃんです。
この日の朝新幹線で大阪までやってきたので、その迎えに出ていたのでした。

そんなわけで、新幹線から自動車へと乗り継いだピコちゃんは、
初めての経験で不安でドキドキ。
だから、急ぎながらも安全運転で家まで走り、
えっさほいさと、用意したサークルの中へ。

で、お水を飲んでご飯を食べて、そしておしっこをしてひとごこち付いた後は、
少し落ち着いたのか

IMG-2522.jpg
「くんくんくん、これは優しい人のにおいだ…」

と。

まだなんやかんやで先住わんこ達との接触は出来ませんが、
そのうちボチボチと顔合わせし、徐々に仲良くなっていってもらおうと思っております。

そういうわけで…

IMG-2553.jpg
「ピコです、よろしくお願いします。」


*おまけ*

めったに町中に出ることがないので、ここぞとばかり駅弁を買ってきました。
そしていつもより少し遅れて店を開け、お昼にワクワクしながら頂きます!
(*^人^*)

DSCN7578.jpg
店番しながら食すので、これは店弁?駅弁?
いずれにしてもうまし!

ニードル再生 ~英軍用№7~

先日届いた修理依頼のうちの一台。
手前の左側のこのストーブ。

DSCN7555.jpg
英軍用№7

SVEA123Rそっくりのこのストーブは本当に何からなにまでそっくりなのに、
火力がなぜかより強力。
おまけにタンクもちょいと増量(プリムス71とほぼ同じ)なので、使い勝手はむしろこっちのほうがいいかな?

さて今回のこれの修理依頼の内容は、ニードルが折れてしまって使えないのでどうにかしたいとのこと。
本来ならばサクット開けてニードルを交換すればよいのですが、
こいつはちょいと面倒で…

DSCN7556.jpg
ニードルがこの手のタイプ。

123Rでも初期型によくみられるタイプですが、あまり一般的ではないのです。
それでもまあ、探せばどこかにパーツはあるのですが今回は針の再生に挑戦。

というのも、このニードルよく見ると、根元に少し針が残っているでしょう?
こういうケースは案外簡単に修理できるのですよ。

では早速作業開始!

用意するのは、針の折れたニードルパーツと、
径0.5ミリ、穴径0.1ミリの銅パイプそれと今回の場合だと計0.2ミリの針用の針金。
(先ほどの画像の左側に写っています。なお針金は私はギターの弦を使用しております)

で、まずはパイプの穴に縫い針を差し込んで穴を少しずつ広げてゆきます。
この場合針をバイスに固定して、パイプをハンマーでコツコツ叩くとやりやすい。
(むろん針にはグリスを塗っておきます。)

こうして両側の穴が広がったらば、
針金、ニップルパーツの順番に慎重に、そしてしっかりと挿し込んでゆきます。

DSCN7559.jpg
なんか、こういう蟻がいますよね。

最後に長さを合わせて余分な針をカットし装着。

DSCN7560.jpg
このヘッド下の首のスリットというか段々が結構特徴的

これで一応出来上がりですから、普通に組めば作業完了なのですが…

ニードル折れには絶対理由がある!

以前もお話ししましたが、その原因の多くは乱暴なハンドル操作。
ですから、そういう場合はまずニップルの内側にも傷があると思って間違いない。
だからそこをどうにかしないと、また絶対に針が折れる!

そういうわけ古いニップル内部を見てみると…


DSCN7564.jpg
ほらやっぱり!

これはもう修正不可能な状態なので潔く新品に交換し組み上げます。

でこれにて完成!

DSCN7565.jpg
ほら!きちんと針が頭を出しているのがお判り?

そしてお約束の試験燃焼

DSCN7580.jpg
やっべ~!めちゃ元気!

でもほんと、SVEA123Rやオプティマス80、プリムス71とほぼ同じなのに、
なぜにこの№7だけやたら火力が強いんでしょう?
首の段々かな~?
でもあれは、SVEA123にもついてるのあるしな~。

まあ、なにはともあれ、
これにて一件落着!


*動画*



尚、最後の消火時、少しろうそく状の炎が灯っておりますが
通常これは、ニードル位置がずれてスピンドルが閉じ切らないときに起こる症状。
ですので、その場合は、分解し位置を合わせ直すべきなのです。
ですが今回の場合は、何度確認しても一は適正位置で、
バルブを閉じ加圧してみても、24直に情密閉が確保されていたので、
スピンドルはしっかり閉じているものと判断。
ということは、バルブとニップルの空間に生ガスが残っていてそれが燃えていると考えられるので、
もしかしたら、この空間が№7は結構大きい?
そしてそれが大きな火力と何か関係がある?
てなことをちょっと思ってみたりして…




*注意*
ただし今回の方法だと針の途中にパイプがくっつくので、
無造作にハンドルを回し過ぎるとツナギ目でつっかえ手間倒れてしまう可能性があるから、
頭の出る範囲をしっかり理記憶しておいて、
必要以上に回さないよう気をつけねばなりません。

(今回の場合は左に90度、時計の針の9時の位置で止めるのがベスト。)


ちなみに今回は針金もとに少し残っていたので楽でしたが、
もし根元から折れていても、パーツに0.5ミリの穴をあけ、
そして前述の要領で作った針をねじ込めば何とかなります。
まあ、この穴開けはけっこうめんどくさいですが、0.2ミリの穴をあけるよりはずっと楽。
何なら異径のパイプを数本用意しておけば、1ミリ程度の穴をあけ作業をより容易にすることも♪

実際この方法を覚えておいていただくと、
時折現れるへんてこりんで入手困難なニードルにも対応できるので便利ですよ。


こういうやつ

CIMG7839.jpg
これの正体は仏軍用VESTA

まあ、この方法を思いつくまではロウ付けだなんだと結構苦労しましたが、
やっぱどんな作業もアイディア次第でぐんと楽にできるようになりますね。

ではでは!

ヽ(^∀^)ノ

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